シャープは、資本・業務提携で合意した台湾の鴻海精密工業グループとテレビの組み立て事業を共同運営する検討に入った。
両社が共同で運営会社を設け、メキシコなど海外にあるシャープの組み立て工場を移管する案が有力。
●共同運営で効率化
シャープは液晶パネルの主力工場、堺工場(堺市)の運営会社の発行済み株式約37.6%を鴻海グループの郭台銘董事長に売却する方針を決めた。
テレビの中核部材であるパネルに加え、配線などの組み立て工程も本体から切り離し同グループと共同運営することで、効率化を目指す。
堺工場の運営会社の傘下に組み立て工場を入れるか、堺工場を含むテレビ事業の持ち株会社を設けることを検討している。
鴻海グループからも役員を派遣する方向で詰めている。海外工場に加え、亀山工場(三重県亀山市)の組み立て工程も合流する可能性がある。
【記事引用】 「日本経済新聞(夕刊)/2012年6月15日(金)/3面」