なんとなくスピリチュアルブログ

HV特集 輝く女 木村佳乃

金曜の深夜NHKで、女優の木村佳乃さんに関するドキュメンタリー番組が2時間近くに渡り放送されていた。これは2年ほど前に放送されたものの再放送だったけれど、木村佳乃さんは昔から大好きな女優さんであり、「自分を探す」というその番組テーマにも惹かれたので、録画しておきじっくり観てみた。

彼女はロンドンで生まれで、中学生時代はニューヨークで生活するという、いわゆる帰国子女だ。お嬢様育ちで芸能界に入るための下積み経験もないまま、わりとストレートに売れっ子女優の道に入ることができた人だ。本人もそのことを自覚していて、自分がこの世界に入れたのは「運」だけと言い放ち、そのようスムーズに成功できた自分を、なんとなくいけないことのような?なにかが足りないような?そんな納得のいかない気持ちをちょっと引きずっているような印象があった。

番組の中で彼女は、お世話になった人や旧友などに会いに行くのだけれど、その中で憧れの役者である藤山直美さんのところに行って話をした内容が、私としてはけっこう心に響いた。木村さんは藤山さんに、「自分みたいなお嬢様育ちで下積み経験のない人間が、舞台に立つのは気が引ける…」というようなことを伝えると、藤山さんは「いろいろな人がいてええんとちゃう?」と、サラッと関西弁で返してきたその感じがとてもカッコイイな、と思えた。舞台も人生も、いろいろな人がいてこそ成り立っていると思う、という考えを、藤山さんはその後も決して押し付けがましくなく、それでいて説得力のある言い方で答えていたのがとても印象的だった。

恵まれていて苦労知らずでやってこられたことに対する罪悪感のような、物足りなさのようなものは、実は私もずっと持っている。幸せを十分に実感して育ってきた私のような人間の言葉が、悩んでいる人の心を本当に理解し力強く動かすことができるのだろうか…という不安になることもたしかにあった。なので、木村さんの発言に私はとても共感を覚えたけれど、よくよく考えると、木村さんにしても私にしても、決して苦労のない人生ではなかったはずだ。苦労を苦労と感じないポジティブな性格や、無意識の努力の積み重ねがあってこそ、大きな苦労や不幸を避けることができていたのかもしれない、と思った。

たぶんこのことは自分のことだけ見ていたら気づきにくいけれど、自分と似た気持ちを持つ人を客観視することで、やっと自分のことも見えてきた。

幸せに育ってきた人には、幸せに育ってきた人にしかできないことがあり、迷わず私はそれをやればいいってことか☆彡


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