今一番のお気に入り番組は、NHKで放送している『世界ふれあい街歩き』という番組。これは世界各国の街を紹介する番組ですが、レポーターが登場して、その国の名所や今話題のものを取り上げて紹介するといったよくあるタイプのものとは異なります。その街のごくごく平凡な日常に入り込み、観ている私達視聴者が、まるでその街を本当に歩いて旅をしているようなカメラワークをするのです。
レポーターは登場せず、ナレーションだけで構成され、そのナレーターの方が実際にその場に居合わせているかのように、現地の人と会話をしたり、独り言をつぶやいたりします。ナレーターには、矢崎滋 さんや中嶋朋子さんなど、有名な人達が登場します。テーマソングもすごく癒されるサウンドで、45分番組ですが、観ているうちに心地好くなってきて眠くなります。
その街では何気ない日常のワンシーンでも、日本に住む私から観ると、とても興味深くみえることは多いものです。
たとえば、これはスペインのマドリートだったと思いますが、修道院にお菓子を買いに来ている2人の女性がいたんです。修道院でお菓子を販売するといっても、普通に店を構えているわけではありません。ちゃんと呼び鈴を押してドアを開けてもらって、しばらく長い廊下などを歩いて買える場所にたどり着きます。そこには人の姿はなく、壁越しにお菓子を注文すると、注文したお菓子が回転台に載って回ってきました!
すると今度はその回転台に代金を載せて回すと、最後におつりも回って出てきました。シスターは姿を見せてはいけないらしく、そんな不思議な販売スタイルになっていたのです。それでも、買いに来ていた女性達は特別なことをしている感覚はないようで、ちょくちょく買いにきてますよおいしいですよと、屈託のない笑顔を向けていたのがとても印象的でした。
私も修道院に、こっそりだけど普通っぽく、お菓子を買いに行ってみたいなぁ。
いろいろな国々の街を観ると、やはり好みのところを、いまひとつのところはありますね。私の好みとしては、芸術、文化、キリスト教が、ごくごく普通に生活にとけこんでいるところで、わりと落ち着いた性格の人が住んでいる街が好きです。あまり陽気すぎる人種は、ちょっと苦手かなぁ
北欧や西ヨーロッパ辺りがいいですね。
好きな街を集め、世界ふれあい街歩きのオリジナルディスクを作って楽しんでます。