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神々の恋愛事情~スセリビメの力

2015-04-18 15:01:05 | 出雲神話
兄弟神(ヤソガミ)の戦いから、やっとの思いで逃げついたスサノウが 支配する根の堅州の国。


そこにいたのは、世にも美しいスセリビメ!(スサノウの娘)
スサノウと稲田姫の子であるとするならば、当然美しいわけですが、そこのところはよくわかりません。


たちまち、オオクニヌシとスセリビメは、恋に落ちてしまいました。!!(ヤガミ姫の事などすっかり忘れたのでしょうか?)

しかし、ヤマタのオロチと戦ったスサノウですから、我が娘の婿とするには、オオクニヌシはあまりにも弱々しく二人の結婚に、すぐには、賛成できません。

そこで、オオクニヌシにさまざまな試練を与えますが、スセリビメは知識も知恵も兼ね備えた才女で、そのたびにオオクニヌシを救います。

やがて、スサノウも二人の愛の深さに心を許して眠りにつきます。
その隙をみて、オオクニヌシとスセリビメは、宝物である弓矢と太刀を持って、根の堅州の国から、逃げ出します。
追いかけて来たスサノウは、黄泉比良坂(イザナミ、イザナキ編を参照してください)まで来とき、

おまえの持っていった武器で兄弟達をやっつけ、葦原の中つ国(出雲地方)を納め、私の娘のスセリビメを正妻とするようにと祝福の言葉を送ります。

これにより、オオクニヌシは出雲地方を統一し、地上に初めての国を作りました。

やがて、高天が原のアマテラスは、この国は私の子孫(後々天皇家につながっていきます)が治めるべきとの命令を下し、幾度からの戦いを得て、オオクニヌシはこの国を譲ります。


国譲りの条件として、永久の宮殿を希望されたのが、出雲大社であると言われています。

遷宮中の出雲大社です。


男の影に女あり。スセリビメなくては、出雲の国はありませんでした。

しか~し。オオクニヌシの初めての女となった、ヤガミ姫はどうなったのでしょうか。

次回、神々の恋愛事情の最終回で、紹介させていただきます。