会長スピーチ

綾部ロータリークラブ会長スピーチを収録します。これは週報に掲載されたものをそのままコピーしたものです。

「レム睡眠」

2008-05-27 13:56:22 | 会長スピーチ
          
 最近京都新聞に、「快眠ライフのために」という題で、滋賀医科大学睡眠学講座、宮崎総一郎教授が、睡眠の事について連載されています。
その中で興味深いのは、睡眠中は大脳が休んでいるだけでなく、大変重要な生理機能が営まれているそうですが、その一つが記憶の整理・固定だと言う事です。睡眠中にまぶたの下で眼が動いている事がありますが、これをレム睡眠といい、レム睡眠時には記憶や感情を整理し、その固定・消去をしていると考えられています。

 英語をよく学習して、成績が良かった学生とあまり成績の良くなかった学生の眠りを比較すると、成績の良かった学生のレム睡眠量は増えており、成績の良くなかった学生のレム睡眠量は、変化が無かったとの研究があります。このレム睡眠は、スポーツや、ピアノ演奏をはじめとする運動機能の向上にも大切であるそうです。

 レム睡眠の入る睡眠と言うのは、ある程度の長さが必要となってきます。と言う事は、徹夜で勉強しても学習効果は上がらなくて、勉強の後には睡眠を取らなければならないということです。私は学生時代、試験の前日は一夜漬けの勉強のあと、眠ると全て忘れてしまうような気がして、何回か徹夜したことがありますが、全く別な無駄をしていた事になります。眠る前にしょうもないテレビとか本を読んだりしますが、しょうもない事をよく知っているのはそのせいかと、妙に納得いたします。


(週報2008/5/23)

「倍数の不思議」

2008-05-20 13:11:53 | 会長スピーチ
                             

 今日は倍数・倍率の話をします。ここに辛さ3倍のカレーと5倍のカレーがあるとして、どちらが辛いでしょうか?5倍カレーが辛いに決まっているじゃないかと思われるでしょうが、5倍の方が辛いというには条件が必要です。その条件とは、『共に同じ店、同じメーカーのカレーである』と言う事です。仮に、A社の1倍カレーには香辛料が1g、B社の1倍カレーには3gの香辛料が入っているとしたら、A社の5倍カレーには5gの香辛料、
B社の3倍カレーには9gの香辛料と言う事で、B社の3倍カレーの方が辛くなるわけです。カレーの辛さには何も決まった基準がないのです。
実際レトルトで20倍カレーというのがありますが、某カレーハウスの4倍カレーとほぼ同じ辛さです。

 もう一つ、100名のA小学校では、今年インフルエンザにかかった人数は昨年の2倍であった。一方100名のB小学校では、昨年の5倍の人数がインフルエンザにかかったとします。いかにもB小学校の方が多い感じを受けるのですが、A小学校は昨年20名であると、今年は2倍の40名です。B小学校は昨年5名であったら、今年が仮に5倍であったとしても25名なのです。

 要するに、倍数を言うときには、基準値がある訳です。基準値を考えずに倍数だけで判断すると、大きな問題を犯します。
ところが、我々は倍数には非常に大きなインパクトを受けます。逆に人を怖がらせようと思えば、倍数を使えばよい事になります。意味合いは違いますが、受験の倍数の場合、偏差値60の人間が偏差値50の大学を受験した場合、倍率が100倍でも200倍でも、99%は合格します。

 この様に、倍数だけを聞いて判断すると、本質が見えません。基準となる値が、大きいのか小さいのかで大きく変わるからです。

(週報2008/5/16)           

「天才 ダーウィン」

2008-05-13 14:39:24 | 会長スピーチ
           

 5月6日連休最後の午後7時半より1時間余り、NHKの番組で、「ダーウィンの進化論」という題で放映していました。見られた方もあろうかと思いますが、非常に面白い番組でした。進化論そのものの話も勿論おもしろかったのですが、それ以外に興味のある別の話がありましたので、それを紹介したいと思います。

 ダーウィンは20歳代の時に、既に「種の起源」を書き上げていたのですが、発表するのはその20年後になります。
なぜそれほどの年月を要したのかといいますと、西暦1850年頃は、この世の中、人間は全て神が創造したものであると言う、宗教的な考えが普遍的でした。そんな時代に進化論など発表しようものなら、世間からどんな非難を受けるかわからない、下手をすると殺されてしまうかもしれない。
その中で、ダーウィンは理論の裏付けを取る事にしました。この事実があるから、この結論に達したと言うように、すべて実例を挙げて説明をしました。それに要した年月が20年だったと言う訳です。

 もう一つは、コメンテーターとして出演していた、脳学者である茂木健一郎の話です。「ダーウィンは、間違いなく天才であるが、とんでもない変人でもある。服装などには全く気にかけず、朝から晩まで毎日毎日研究に没頭する姿は、他人から見れば変人だと写る。変人と思われるほど没頭しないと、大きな成果は挙げられない。天才にはなれない。イギリスにケンブリッジ大学があるが、ここはノーベル賞学者を71名も輩出していると同時に、この大学は変人の集まりである。日本では、変人は受け入れられない風潮が強いが、これでは天才は生まれない。日本にも、もっと『変人になる自由』があって良いのではないか」と、茂木氏は言っていました。

 この二つの話が面白かったので、紹介させていただきました。

(週報2008/05/09)

「ゴールデンウィーク」

2008-05-07 15:33:26 | 会長スピーチ
副会長 梅垣正憲君スピーチ
風薫る5月過ごしやすい絶好の季節となってきました。皆さんもご機嫌でお過ごしのことと思います。
さて、本日は会長が所用のため休暇を取られましたので、私に会長スピーチが回ってきました。初めての経験ですので緊張と不安でいっぱいです。何かを伝えなければと思い悩みましたが、特にこれといった趣味や出し物を持っていませんので、身近なところで今日はゴールデンウィークについて話をしてみたいと思っております。
現在は、ゴールデンウィークの真っ只中で、会社によっては4月26日から11連休と豪華なところもあるようです。今年は、5月6日が振替休日となっております。5月3日の憲法記念日、みどりの日、子供の日、そして振替休日と続きますが、どの休日の振替なんでしょうか。
祝日法によりますと、祝日が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする・・とありますので、「子供の日」ではなく日曜日の「みどりの日」振替ということ5月6日が振替休日となります。
2008年のカレンダーを見ていますと、国民の休日は年間15日もあります。これは世界で一番多い休暇日数だということです。家族旅行などに休暇を有効使用し心身ともにリラックスして、また頑張れる糧にしたいものです。
(週報2008/05/02)