会長スピーチ

綾部ロータリークラブ会長スピーチを収録します。これは週報に掲載されたものをそのままコピーしたものです。

「天才 ダーウィン」

2008-05-13 14:39:24 | 会長スピーチ
           

 5月6日連休最後の午後7時半より1時間余り、NHKの番組で、「ダーウィンの進化論」という題で放映していました。見られた方もあろうかと思いますが、非常に面白い番組でした。進化論そのものの話も勿論おもしろかったのですが、それ以外に興味のある別の話がありましたので、それを紹介したいと思います。

 ダーウィンは20歳代の時に、既に「種の起源」を書き上げていたのですが、発表するのはその20年後になります。
なぜそれほどの年月を要したのかといいますと、西暦1850年頃は、この世の中、人間は全て神が創造したものであると言う、宗教的な考えが普遍的でした。そんな時代に進化論など発表しようものなら、世間からどんな非難を受けるかわからない、下手をすると殺されてしまうかもしれない。
その中で、ダーウィンは理論の裏付けを取る事にしました。この事実があるから、この結論に達したと言うように、すべて実例を挙げて説明をしました。それに要した年月が20年だったと言う訳です。

 もう一つは、コメンテーターとして出演していた、脳学者である茂木健一郎の話です。「ダーウィンは、間違いなく天才であるが、とんでもない変人でもある。服装などには全く気にかけず、朝から晩まで毎日毎日研究に没頭する姿は、他人から見れば変人だと写る。変人と思われるほど没頭しないと、大きな成果は挙げられない。天才にはなれない。イギリスにケンブリッジ大学があるが、ここはノーベル賞学者を71名も輩出していると同時に、この大学は変人の集まりである。日本では、変人は受け入れられない風潮が強いが、これでは天才は生まれない。日本にも、もっと『変人になる自由』があって良いのではないか」と、茂木氏は言っていました。

 この二つの話が面白かったので、紹介させていただきました。

(週報2008/05/09)