会長スピーチ

綾部ロータリークラブ会長スピーチを収録します。これは週報に掲載されたものをそのままコピーしたものです。

逆転満塁ホームラン

2007-08-29 14:18:29 | 会長スピーチ
 

 先日高校野球夏の甲子園が終わりました。例年の如く、見る人に夢と感動を与えてくれます。特に決勝戦は、公立の佐賀北高校が広陵高校に劇的な戦いで勝利し、優勝しました。
 甲子園には『魔物がすんでいる』とよく言われますが、今回は正にそうでした。8回表終了時点で、佐賀北高校の勝利を誰が予想したでしょうか。それまで広陵高校は、12安打を放ちチャンスの連続であるのに対して、佐賀北高校はわずか1安打。バタバタと三振に倒れ4点差。誰もがもう駄目だと思っていた8回裏、奇跡が起こりました。あの逆転満塁ホームランです。佐賀北高校は弱小チームに良く見られる、選手の身長がバラバラです。選び抜かれた選手が集まっているチームでは無いということです。過去2年間の佐賀県予選は、初戦敗退です。しかし今大会は、引き分け再試合、延長戦と、戦った73イニングは何と大会記録です。因みに、2位は昨年の早稲田実業、3位は三沢高校でした。佐賀北高校というからには、東西南北それぞれに高校があるのかなと思い調べてみたところ、佐賀南高校だけがありませんでした。佐賀商業高校は、平成6年に全国優勝しています。
 広陵高校は、投打共に素晴らしいチームなのですが、一つだけ足らない点がありました。それは『運』です。この奇跡の大逆転を見て、私は2つの教訓を得ました。ありきたりではありますが、一つは『油断大敵』です。広陵高校は試合経過からして、「この試合は頂いた」という一瞬の気の緩みがあったのかもしれません。そして2つめは『どんな時でも決して諦めてはいけない』という事です。この気持ちがあの逆転を生んだのだと思います。高校野球の特待生制度が何かと問題視されている中で、特待生とは無縁の公立高校が優勝したとは・・・誠に皮肉な話です。
(週報2007/08/31)

                                               

終戦記念日

2007-08-22 14:16:32 | 会長スピーチ
今年も終戦記念日がやって参りました。
戦後62年経た今、これまで明らかにされなかった真実が徐々に明らかとなっています。
いかに我々が真実を把握していなかったかという事を、その事実を知るたび痛感させられます。

戦争の記憶は、年々、我々から遠ざかりつつあります。
久間防衛大臣の「原爆はやむをえなかった」発言は、その最もたるもので、もっての他であります。
アメリカの「原爆を落とさなければもっと多数の死者がでただろう」という発言は、到底甘受できない言葉であり、仮にそのとおりであるならば、2発も投下する必要などなかったのです。

今日、梅原先生に原爆体験を語って頂きますが、戦争を体験された方々は、少数となりました。
私は父母から様々な体験を聞きましたが、自分の実体験ではないこともあり、私の子ども達には殆ど話してはいません。
これでは、戦争の記憶や痛みは、風化してしまいます。
何らかの方法で語りついでいかなければなりません。
毎年、このお盆の時期に、各メディアで特集が組まれています。これは、とても大事なことだと思います。
日本だけでなく、世界に向けて、特にアメリカに向けて、今後も発信し続けなければならないと思います。
核の恐ろしさ、戦争の悲惨さを、唯一の被爆国民である我々日本人の言葉で全世界に示す事が、各地で起こる戦争を防ぐことに少しでもつながれば・・と、切に願ってやみません。
しかし、今日、核保有を疑われる、あるいは保有の明らかとなった国が徐々に増加しつつあり、戦争は現在も世界の各地で起こっています。
人間は愚かな生き物です。
我々は、平和の大切さを訴え続けねばなりません。
特に、戦争の好きなあの国に向けて。
(週報2007/08/24)

「公式訪問」 

2007-08-15 16:44:26 | Weblog
橋本ガバナー、ようこそ綾部ロータリークラブにお越しくださいました。綾部ロータリークラブ会員一同心より歓迎いたします。
橋本ガバナーは私と同年代、団塊の世代であります。ガバナーとひざを交えてご指導いただいたり、お話できますこと心待ちにしていました。ガバナーの訪問をうけるということは私たちにとりまして、大仕事でありますが、ガバナーはもっともっと大変でご苦労です。ここでガバナーとしてのお仕事の一部を紹介させていただきます。ガバナーエレクトのとき、3度の研修を受けておられます。昨年9月に2泊3日の1度目の研修、11月に3泊4日の2度目の研修、3度目はアメリカカリフォルニア州、サンディエゴで、1月28日から2月3日まで1週間の研修です。本年7月、ガバナーになられてから6ヶ月の間に2650地区すべてのクラブを公式訪問しなければいけません。京都 42クラブ、滋賀 22クラブ,福井 19クラブ、奈良 13クラブ計96クラブです。本日の綾部クラブで23番目です。それとインターシティーミーティング IM が5組あります。それ以外にも何かと会議があります。激務であります。例年ならば地区幹事2~3名の随行がありますが、今年はガバナー1人だけで訪問を続けておられます。まだあと73クラブあります。お体には十分お気をつけいただきたいと思います。ガバナーのお仕事の一部を紹介させていただいて会長タイムといたします。

(週報1007/08/17)

「ロータリーに入会したという事」

2007-08-08 16:43:00 | Weblog
私事で誠に恐縮ではありますが、私は16年前にこのロータリークラブに入会させて頂きました。
それ以後、私の人生は一変しました。
といいますのは、私は大江町南有路の出身であります。昭和54年に綾部の西新町で歯科医院を開業いたしました。
その当時、綾部には数件の親戚があるくらいで、まったくと言ってよいほど、知り合いはありませんでした。
付き合いの範囲は本当に狭く、歯科医師会と、その当時所属していました、福知山のジャズバンドくらいのもので、随分寂しい思いをしていました。
同級生は都会に出て行って、ほとんどいません。
悶々とした中、精神的な安定を求めて様々な宗教や信仰の書籍を読み漁っていました。
その時に小佐々先生よりロータリー入会を勧められ、入会させて頂いた次第です。
入会後、まず感じました事は、実に気持ちのよい会であるという事でした。
緊張して例会に出席していると、会員の皆さんが気さくに対等に接してくれました。
何といっても一番よかった事は、これだけ多くの方々と知り合いになれた事です。
このクラブに入会しなければ、一生話をする機会もなかったであろう方々との出会い。知っている人が増えるという事は、財産が増えるという事です。
何よりも貴重な事です。
それと感銘を受けましたのは、ロータリーの四つのテストと綱領であります。
四つのテストは、実に単純な言葉にも拘らず、何と奥の深い言葉であったでしょうか。
私がロータリーに入会させて頂いた事は、私の人生にとって大事な、有難い出来事であります。
以上、私のロータリーとの関わりを紹介させて頂いて、会長タイムといたします。

(週報2007/08/10)

「マイクロモーター」

2007-08-01 16:41:08 | 会長スピーチ
最近、技術の進歩には目を瞠るものがありますが、目の当たりにしたすごい物がありましたので、紹介させて頂きます。

手に持っております、直径4ミリ、長さ11ミリ、重量1.3グラムのマイクロモーターです。
携帯電話のマナーモード振動が、身近でわかりやすい使用例でしょう。
このような小さなものでも、かなりのパワーがあります。
小さな分銅がついていてかなり勢いよく回ります。
小学生の理科の時間にコイルを巻いて二極モーターを動作した人間としては考えられない事です。
私の知っているモーターの概念とは全く別のものなのでしょう。

マイクロモーターは、日本電産、マブチ等のメーカーがありますが、日本の生産量は、世界の独壇場です。
詳しくはないのですが、世界の70%~80%ものシェアを占めていると聞いています。
日本からの入荷がなくなれば、世界では作れなくなる製品がたくさん生じて、パニックになってしまうでしょう。

例えば自動車にも、大小様々なマイクロモーターが何十と使われています。
ウインドウの開閉、バックミラーの調整、ワイパー等です。
家庭内でも同様に、エアコン・テレビ・オーディオ等数え上げたらきりのないほど多数のマイクロモーターが使われています。

先ほどお見せしたマイクロモーターで、革命的な変化が起こったと感じている業界があります。
それはラジコン模型の世界です。
ラジコン飛行機・ヘリコプターなどにおいては、軽さが要求されます。
ヘリコプターの場合ですと、メインローター部に1個、末端の体勢制御部に1個、計2個使用しても、モーターが軽いですから本体総重量10グラムです。
これがちゃんと飛ぶのです。
値段も数千円です。
ラジコンヘリコプターといえば値段も高く、重くてとっつきにくい、という事でこれまで諦めていた人、私もそうなのですが、今大人に大人気だそうです。
子どもはもっとよいものを持っているそうです。

(週報2007/08/03)