会長スピーチ

綾部ロータリークラブ会長スピーチを収録します。これは週報に掲載されたものをそのままコピーしたものです。

「会長タイム、この一年」

2008-06-26 12:11:23 | 会長スピーチ
       
 この一年間、私の稚拙な会長タイムに、よくお付き合いいただきました(付き合わざるを得ないわけではありますが・・・)。
会長就任以来、大変な事は色々ありましたが、とりわけ苦労したのがこの会長タイムです。週報に掲載され、又ネットにも流れていますので、随分気を使いました。 間違った事を言うわけにはいきませんので、正確な情報を知らなくてはなりません。
それを、殆んどネット検索で調べましたが、これは助かりました。インターネットはまさに巨大な図書館であります。
一年間、日ごろ考えている好きな事を喋らせていただきましたが、何回かは気持ちが先走り、少し言い過ぎたなという事もありました。
不快に思われた方もあろうかと思いますが、何卒お許し願いたいと思います。
 自分の言いたいことを、この様な沢山の人の前で喋るという事は、そうあることではありません。ある意味では、愉快なことでもあります。
会長タイムのお蔭で、沢山の事を勉強させて頂く事が出来ました。改めまして、皆様に感謝を申し上げ、会長タイムと致します。

(週報2008/6/20)
            

「ロータリーとは何か」

2008-06-18 11:03:07 | 会長スピーチ
       
 ロータリーの終局の目的は、人間関係を改善することによって、よりよい社会を創り、平和な世界を築くために貢献することにあります。その人間関係の改善の為には、一人ひとりの人間の善悪を呼び起し、奉仕の理想を発揚する必要があります。そして生まれた奉仕の精神を実践に移すにあたっては、会員の誰でもが職場という身近な舞台を持っております。ここに職業奉仕が生まれます。しかもこの職業奉仕こそがロータリーの本質であり、又社会奉仕、国際奉仕の出発点となります。
 ロータリークラブが行う奉仕活動は、それ自体が目的であるよりは、むしろロータリアンに奉仕の実地訓練をさせるためのものである、という点であります。従ってロータリークラブは奉仕団体とみるより、奉仕を志す者の集まりで、これら同士に奉仕を実践する勇気と便宜を与えるための機関であると言えます。
 国際ロータリーでは、ロータリーを簡潔に説明するものとして、次の声明文を採択しています。それは、「ロータリーとは人道的な奉仕を行ない、全職業界における道徳的水準の高揚を奨励し、全世界に善意と平和を築くために、国際的に結ばれた職業人の団体である」と。
 最後に、奉仕の精神とは、相手の立場に立って物を考え、他人に対する思いやりの心です。

(週報2008/06/13)



「武士道」

2008-06-10 10:52:59 | 会長スピーチ
                                
 昨年、地区大会の講演者であった藤原正彦氏の著書であり、ベストセラーにもなった『国家の品格』のなかで、「道徳・倫理観は、外国では、すべて宗教が基本となって培われている。しかし日本では、仏教にしても神道にしても、少々意味合いが違う。かつての日本は、世界の人が驚嘆したという道徳観・倫理観がありました。では、その基本となている源は何であるかというと、それは、『武士道』の精神であろうと」と言っています。

 『武士道』というと、私は切腹等あまり良いイメージを持っていません。と言う事で新渡戸稲造氏の『武士道』を読んでみました。
『武士道』は何百年という年月をかけできあがってきたものですが、 基本となっているのは、仏教、神道、孔子の教えなのです。
武士道の中核は、慈愛、誠実、勇気、正義、忍耐、礼儀、名誉、そして惻隠(そくいん)の情です。惻隠の情とは、弱者や敗者を思いやる心、卑怯を憎む心です。これが、日本人が昔から持っている武士道の美しい形です。

  と、ここまで聞かされると、なるほど武士道が道徳・倫理の基本になって来たのだと納得できます。 ところが現在、これらの日本人のすばらしい所が、どんどん失われつつあります。人間の心や気持ちを律するのは、法律や規則ではありません。一人ひとりの道徳観、倫理観なのです。
今我々日本人が、この『武士道』を取り戻さなければ、どんどん世の中が悪い方向に行くと思われるのです。

(週報2008/06/06)          

「タマゴ」

2008-06-03 13:43:02 | 会長スピーチ
    
 現在、日本の食べ物の中で最もコストパフォーマンスが高い食べ物と言えば、私は間違いなくタマゴだと思います。最近は少し高くなったとはいえ、10個で200円程度で、1個20円です。この値段は40年前とあまり変っていないのです。40年前と言えば私は学生でしたが、月額約15000円で生活してきました。その時の物価は、ラーメン50円、電車賃20円、下宿代4500円、タクシーの1メーターが70円等々で、現在の十分の一です。
が、タマゴはその当時13円程でした。今とそんなに変らないのです。

 タマゴは皆さんご存知の通り、実に有用な重宝な食べ物です。生でも、焼いてもよく等、無数の調理方法があります。私はタマゴを食べない日があると、今日は損をしたなと思うぐらい大好きですが、皆さんも特に卵焼きは好きなのではないでしょうか。立食パーティーなどのオードブルに、唐揚げ、串カツ等がありますが、会の後には決まってたくさんのお料理がお皿に残っています。しかし、私は卵焼きが残っているのを見たことがありません。

 さて、卵から一羽のヒナが誕生する訳ですが、すごい事に、卵成分が過不足なく100%使われてヒナになるのです。卵がかえった後の殻には、何も残っていませんん。この世の中には、何にもロスがあって100%はあまりあり得ないわけですが、卵がヒナになるということは、正に100%なのです。そこに私は「生命の神秘」を感じます。

(週報2008/5/30)