会長スピーチ

綾部ロータリークラブ会長スピーチを収録します。これは週報に掲載されたものをそのままコピーしたものです。

「アレルギーと免疫力」

2008-02-19 10:55:48 | 会長スピーチ
 最近、多くの方が花粉症で苦しんでおられますが、50年前には無かった病気です。花粉症はアレルギーの一種ですが、このアレルギーと免疫力とは裏腹の関係です。アレルギーは外部から体内に入った異物に対して反応するわけですが、それが過剰反応した結果あの様な症状になります。
免疫と言うのは、細菌など外部からの異物に対して、攻撃してやっつけてしまうと言う事で、同じ様なことなのですが、癌に対する免疫は少々異なります。

 癌と言うのは、発癌物質などにより、細胞の遺伝子が傷つくことで癌細胞となるわけですが、外部から侵入する敵とは違い、自分の体の中で生じる事なので、少々ややこしいのです。癌に対する免疫は、先ず遺伝子が傷ついた細胞を見つけ出して、これが増殖しては困ると言うように認識した時に、細胞を攻撃して、その細胞を殺してしまうという作業をします。

 我々のからだのあちこちで、癌細胞は発生しているのですが、初期の段階で免疫力の力で退治しているわけです。ところが、免疫力が何らかの原因で低下している場合に、どんどん大きくなってしまって本当の癌となるわけです。

 癌を予防するには、ストレスを避ける、発癌物質(例えば食品添加物、農薬、排気ガス、勿論タバコもそうです)を取り込まないと言うことが大切ですが、実際は日本に住んでいる以上不可能な事です。という事は免疫力を高める事が必要な事です。冒頭に申しましたが、アレルギーと免疫は全く裏腹の関係ですので、花粉症にはならなくて免疫力が高くなると言う、全く自分なりに研究している仮説がありますので、次回に紹介したいと思います。

(週報2008/02/15)