今日は古人類学について話してみたいと思います。人類の起源の話です。
ヒトという定義は、直立2足歩行が可能であると言う事です。直立2足歩行する人類が誕生したのは、以前は約500万年前であろうと言われていましたが、研究が進むにつれてどんどん古くなって、今では約700万年前であろうといわれています。
人類は、猿人→原人→旧人→新人と、淘汰や進化を重ねてきたわけですが、すべてアフリカの大地での出来事です。
つまり、アフリカが人類発祥の地であります。
淘汰と進化を繰り返しながら、そのうちに食糧事情などで、何種類かがアフリカから外へ飛び出しました。それを第一次アウト・オブ・アフリカと言います。飛び出した彼らは、世界各地に拡散し、ジャワ原人とか、北京原人とか言われる化石となって発見されています。数十万年前のことです。
10万年前ごろに同じように、アフリカを飛び出し(第二次アウト・オブ・アフリカ)世界各地で暮らすうち、環境変化の挙句、白人と黄色人種となったと言う事です。人類は元々黒人だったのです。
アメリカの大統領選挙が近づきつつあります。民主党指名の最右翼とまで思われていた黒人のオバマ上院議員が、8月の世論調査では、ヒラリー・クリントン氏に随分差を広げられました。アメリカはまだまだ人種差別感情の強い国ですが、この支持率の急落は、オバマ氏が黒人だからだと指摘する人がいます。もしそうであるならば、馬鹿馬鹿しく悲しい話です。
何故ならば、『我々全て人類の祖先は黒人である』からです。
(週報2007/10/05)