掌蹠膿疱症とたたかう”たかが皮膚科医” in 愛媛

変わり者と後ろ指を差されながらも、掌蹠膿疱症とひたすらとりくむ元北海道地域医療従事臨床研究者のひとりごと。

あっというまの一か月でした。

2012-05-04 23:35:18 | Casval@Dohgo-spaのひとりごと。

旭川で引っ越し準備に追われていやになり、愛媛に来て家の片づけでさらに嫌になりながら格闘していたら、あっという間に一か月が過ぎてしまいました。

少し街に慣れてきましたが、なかなか外来システムに慣れることができません。あー、旭川だったらこれはもうこうなっているよなとか何度も思うのですが、郷に入らば郷に従わなければなりませんから、泣き言をいうのではなく己がシステムに順応すべく連日格闘中です。

幸い掌蹠外来も開店休業で、あまりに申し訳ないので紹介状を持たない初診患者を引き込んで診察して、皮膚科臨床医のようなことをしています。この一か月のリハビリのおかげで、かつてのように掌蹠膿疱症の患者さんを診る余裕と気力がだいぶ復活してきました。

一番の収穫は、こちらの大学は皮膚角化細胞の研究がすごく進んでいることと、今までの自分の考え方と異なる(バックグラウンドが違う)研究者が複数おられることです。つまり、今までとは違った角度からの意見がいただけることが大変ありがたく、改めて旭川での6年間の掌蹠膿疱症の研究と外来で経験したことが、すこしずつ統合されてきているように思います。すなわち、病気の本態に少しにじり寄ったかな、というところです。

いままでの旭川での生活とはまったく異なる生活パターンとなり、ON-OFFがかなりはっきりして昔のSanDiegoでの生活のような感じに少しなってきたので、かなり精神的に楽になりましたが、まだ新しい土地と生活に完全に順応したわけではないので、今しばらくかなと思います。新しい土地での生活はこれで4回目(富良野をいれたら5回目)となりますが、引っ越しは年を取ると意外とつらいということだけはよくわかりました。

連休明けから米国研究皮膚科学会に参加します。今回は久しぶりの参加でmentorにも会ってきますので、ますます研究に対するテンションを上げるべく頑張ってみたいと思います。