先々週の放送でお届けした話題ですが、「タイヤ履き替え」のご用命が増えてきています。
先日も、お店にいますと、持ってこられたノーマルタイヤがまだ履けるか見てほしいというご相談を受けましたが、プラットフォームがまだ出ておらず溝は残っていましたが、こまかいひび割れが随所に見られました。
「何シーズンほど使っておられるタイヤですか？」
「5年くらい使ったかな？」
ということで、新しいタイヤに買い替えることをオススメしました。
そうかというと、くっきり溝も残っていて、ひび割れもなく、全然大丈夫なタイヤを軽トラックに2台分積んで来られて、
「このタイヤはまだ使えますか？」
とご相談だけに来られる方も。
オートバックスのお店で見てもらえば大丈夫、と信頼していただいているんだな、と嬉しく思います。
（テレビＣＭ効果もあるのでしょうか）
買っていただくことだけが私たちの喜びではなく、こうして信頼され、また何かあった時にご来店いただけることを大切にしたいですよね。
ところで、
「スタッドレス、このまま履きつぶそうかと思うけど、大丈夫ですかね？」
と聞かれたことがあります。
もちろん、最終的にはお客様のご判断ですけれども、私どもはお勧めいたしませんねぇ・・・
なぜかというと
スタッドレスのゴムは、溝の深さとゴムのやわらかさが特徴で、雪道を安全に走行するために開発されたタイヤです。
タイヤの接地面に細かく入っている細い溝は、サイプと言い、ゴムのやわらかさを利用して表面の水を吸い取り、氷雪路面を引っ掻く働きをします。
ところが、夏場の走行では、やわらかいゴムは熱を持ちやすくなって変形しやすくなります。
そうすると、乗り心地が悪くなり、破裂の危険性が高まります。
そして、溝が深いことによって、通常の路面では接地面積が少なくなり、ブレーキの効きが悪くなります。
こうした点を踏まえ、よーーーーく考えて、タイヤをお選びいただければなぁと思います。
タイヤは、クルマと地面とをつなぐ唯一の部品ですしね
（た）
