九運久運の筑波山彷徨録

筑波山や近くの公園を気息奄々の足取りで歩いた備忘帳

花と雨と花と・火打山を歩く

2013年07月29日 | 新潟県の山
先週、7月23日(火)新潟県・頸城三山の一つ、火打山(2462m)を歩いて来ました。

道路地図を見ながら「登山口まで距離があるし車の運転が大変だ~」と思いながら、
前日の夜は目覚まし時計を1時にセットし、夜7時にはベットに入りました。
起き抜け(1時10分)に家を出て、つくば市から筑西市を抜け国道50号の佐野・藤岡ICから
高速道に乗ったのが2時25分でした、岩船JCTから北関東道~関越道・藤岡JCT~
上信越道と乗継ぎ妙高高原ICまで走りました。途中、北関東道の波志江PAの休憩や上信越道の長野ICの
手前にある松代PAでの休憩を含め、妙高高原ICを下りたのが5時05分でした、
自宅000kmだった距離カウンターは325kmを表示していました。ICからは北国街道を少し
野尻湖方面に行った所にあるコンビニで食料調達をして、県道39号(妙高高原公園線)を
抜け、今回の登山口である笹ヶ峰野営場・駐車場に着いたのが5時40分で、距離は343kmでした。

行程は、

笹ヶ峰高原・笹ヶ峰野営場登山口(7:00)- 黒沢橋(7:55)- 十二曲がり -

富士見平(9:35)- 高谷池ヒュッテ(10:40~11:05)- 高谷池 - 天狗の庭 -

雷鳥平 - 火打山・頂上(12:40~13:00)- 高谷池ヒュッテ(14:20)の道程でした。


  
登山口には少し早目に着いたので、ゆつくりと朝飯を食べコンビニで買ったドリップコーヒーを
飲みながら休憩をしたあと、着替えを済ませ、パッキングをしました。
来る途中聞いていたカーラジオで「今日の新潟県は大気の状態が不安定で激しい雨や雷に警戒」の
天気予報を聞いていましたので雨具は取り出し易い場所に入れ直して歩き始めました。




四阿風の小屋が登山口になっており、設置してあった専用(妙高山・火打山・焼山・他)登山届に
備え付けの鉛筆で歩くルートをなぞりながら必要項目を記入し、ポストに投函しました。
(担当は頸南地区山岳遭難対策連絡協議会と長い名称でした)




歩き始めはブナ林内を緩やかな木道が敷かれていました。




黒沢橋。
黒沢岳や黒沢池を水源とした大きな沢が橋下を流れています。



 
十二曲がりを歩く。
1/12から始まり12/12までクネクネとした道の急な上りが続きます。




一息ついた時、登山口方向を見下ろすと乙見湖が見えていました。




十二曲がりを過ぎホットしたのも束の間、急坂が待っていました。
この辺りでパラパラと雨が落ちてきたのでリュックサックに
レインカバーを付けました。




富士見平。
南方角の黒姫山の上に富士山が見える場所らしいが、この時は何も見えません、
ここでオヤツタイム(甘い物を2個も食べた)




黒沢岳を右に見ながら、緩やかな巻道を歩きます。




高谷池ヒュッテに到着。

  
高谷池ヒュッテ前に広がる高谷池を眺め長い休憩をとりました。




雪渓を渡ります。
軽アイゼンは不要で、キックステップを踏みながら歩けました。




 

  
天狗の庭。 高層湿原には木道が敷かれ、良い景色が広がる場所です、
この周辺の池塘群は花好きの人達では長い撮影タイムが欲しい場所だと思います。
(晴れていれば火打山・影火打・焼山の稜線を池塘に映しだすそうですが・・・)




雷鳥平。




頂上に近付くと道の両側は花繚乱の風景でした。



 
火打山・頂上。
晴れていれば「素晴らし絶景が楽しめる頂上」らしいが、
この時はなにも見えない頂上で昼飯にしました。

「高谷池から稜線に取りついて、そこから頂上までの尾根伝いは、ハイ松の太い根の入り組んだ道で、
 チシマザクラが道の脇に花盛りであった。ハイ松帯を出て、雷鳥の遊んでいる岩のゴロゴロした
 最後の坂を登ると、そこが頂上であった。平地のまわりにミヤマタンポポが咲き、隅の方に石の
 不動さんがおいてあった。すぐ目の前に焼山のドームが立っている。それに続いて金山・天狗原山の
 平たい山稜。焼と金山の間には、わが愛する雨飾山がつつましく姿を現わしていた。
 そしてそれらの上に遥か北アルプス。」と、深田・日本百名山に火打山紀行が綴られています。




戻る道からは、天狗の庭・黒沢岳・大倉乗越の奥に頭を隠した妙高山が。




高谷池から三角屋根の高谷池ヒュッテを眺めながら下ります。




今日の宿泊地。




高谷池ヒュッの前にある水場で、スパッツ・ストック・靴などを洗い流し、
受付を済ませました。この時に「明日のお弁当もお願いします」と伝え、
7500円の領収書を受取り、番号指定された2階のスペースに荷物を解きました。



 
2階の蚕棚式になっているスペースには上下段と分かれていて、一人一枚分の布団が
折りたたんでありました。私は上段東の角・28番でした。
上段東のスペースは4人が寝られる場所ですが、この時は
私より少し歳上の、大阪から来た男性と2人だけでした。



 
夕方5時30分の夕食を済ませ、高谷池周りを食後の散策。
夕食は一斉に宿泊者全員(この時は50人位)が、カレーライス・ハヤシライスを
セルフで賄う為、(お替り自由)行列が出来てしまいます。座る場所も混雑していて
私は寝床がお隣の男性と自炊室側に廻り、食事をしました。




夕暮れ時、火打山・影火打と焼山の間に沈む夕日を眺めながら過ごしました、
寝床に戻り、ラジオを聞こうと思いNHK第一に選局しましたが、チューニングが出来ず、
仕方無く、唯一聞こえたFM長野を聞きながらゴロゴロとしていました。
(次の日「関東地区と違い、信越地区のNHK周波数は819Hzだよ」と教えて貰いました)
消燈時間、夜8時丁度には爆睡でしたが、夜中にトイレの為に
ヘッドライトを枕元に用意しておきましたが、一度も目を覚ます事はありませんでした。




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