合図

田舎にいると、季節感っていうのを、肌で感じる…なんてことをよく言うけど。

“肌”というのはこの場合、『感覚』というか
『五感』の意味にとっていいんじゃないかな。

音や匂いで季節を感じることは、ごくフツウにするけど。

この前の雷、昼間の最初の一閃を見てた。

あ。来たな。
って思ったんやけど、やっぱりそうやったな


あれ、夏の終わりの合図。

田舎にいてるとよくわかるけど、季節の変わり目に必ず雷がなるんよ。
この前のは夏の終わり。秋の到来と言うよりは夏の終わり。

昔からの概念にも、そういうのがあるんだって聞いたことがある。

季節(季節を運んでくるのは神さま)の到来は必ず音を伴う。
“音を連れてくる”から『おとづれ』即ち“訪れ”

これは日本語の愛すべき風流な点じゃないかな。

なかなかウマイこと言うよね。