これも男の生きる道

2006年01月28日 05時40分55秒 | 読んだ本
男の自立の本だという。
団塊の世代が来年辺りで大量定年になって(実際、夫宛の去年今年の年賀状はリタイア御挨拶つきが増えてるが)
すると、妻たちがパニックになってストレスためて熟年離婚が大量出現するとかいううわさもある
仕事仕事で生きてきた夫どもが、家ン中で何やっていいか分からなくなって
ミノムシになってるか、妻の後ばっかくっついて廻る枯葉族となるか

あたしは、この約1年で、ミノムシで枯葉と化した夫といやというほど向き合ってきた
彼のバヤイは定年じゃなくて病気療養で、
おまけに治療のための薬によって鬱病+メンドクサイ病になるという厄介な代物だもんで
どれほどのストレスをためたか分からない
おまけに、近所のマンション建つおかげで自分自身が騒音障害になって引きこもり状態になるわ
80超えた義父母の面倒で髪ひきむしりたくなるわ
母親が白内障手術だってんで、実家に10日近く帰って父親と毎日プチ衝突して発狂寸前になるわ

40代半ばにして「夫定年退職後の妻に降りかかるであろうストレス」は既にほぼ体験し、
それにプラスアルファまでやっちまったので、もはや怖いもんはない。なんでも来いである

で。。。
ところで、この本。
夫が自立するためには家事をしなきゃいけないんじゃないの?
という「短絡した発想」って変じゃない?から始まって
気がついたら、
やればいつかはできるようになる。できないを恐れるな
というところに行ってる。
相も変わらず、橋本治は絶好調である。

泣いてくれるなおっかさん背中の銀杏が泣いている
とゆ~名文句を、かつて東大在学中に物しながら
御本人はせっせと歌舞伎に通って派手なセーター作って悦に入ってた橋本治も
気がつけば、まもなく60歳だ。あ、そ~なの?うわ。。。

この本を読んでも家事の仕方は分からないが、
なにかを認めることは出来る。。。かもしれない。当人次第である。


極私的「争議あり」

2006年01月27日 05時46分29秒 | 読んだ本
荒井晴彦。。。。。。
この名前を初めて知ったのは、いつだっただろう。
赫い髪の女は、大学時代に先輩から勧められたか、なんか。。。
青春の殺人者と、観たのはどっちが先だったろうか。いずれにせよ、その辺りから、今の道へとつながってったワケだが。

雨が降ったら、ヤッテばっかいる映画

なんと端的なご紹介だろうか。それに吊られて行く方も行く方だが。。。
かぐや姫の「赤ちょうちん」の歌みたいな映画だな、そりゃ。と、当の「赤ちょうちん」をモチーフとした映画は、フライドチキン食べてる秋吉久美子の映画だったけど。

赫い髪の女、初めて観た時は、なんつ~か、スッゲェ衝撃だった。で、多分、この映画と青春の殺人者から中上健二にのめりこんで、ますます、とんでもないことになってしまったんだった。で、現在に至る、と。

脚本家荒井晴彦全映画論集と表紙にある「争議あり」を読んで、忘れてたことや忘れようとしてたことや忘れかけてたことや忘れようにも忘れ得ぬことや、とにかくいろんなことが一斉に頭の中を駆け巡り、収拾つかなくなってしまった。

齋藤博さんが逝って、神代さんが逝って、多分、その前後。湯布院映画祭で見る荒井さんは、一時、急速に影が薄くなったみたいに見えた。あたしは、ずっと、荒井さんを眺めてたから、その頃、ホントになんかぐったり見えてた荒井さんを、ヤバクナイ?って思ってた。
ひょっとしたら、ヤバかったのかもなァとは、あとで思った。
でも、いつだって、いろんな意味で。。。ま、いいけど。。。

あたしは初めて湯布院映画祭で観た齋藤さんを今も覚えてる。
望月六郎さんを齋藤さんが呼び寄せちゃった現場を今も覚えてる。皆月かなんかで湯布院に来てた六郎さんは、なんか覚えてるんすけど、なんでだっけ、とにかく突然に来いって、なんだったんでしょうねェと。全く、アレはなんだったんだっけ。あのとき知り合った女優志望の二人の女の子は、今、どうしてんだろう。
神代さんが亡くなった年かなんかに湯布院映画祭に来てた鴨田さんの夜明けの号泣を、今も覚えている。
映芸編集者だった高橋君は、あたしの先天的にくっついてる右の一部の足指を初めてどうしたの?って素直に聞いた人だった。最後に、かもしれない、今ンとこ。生まれつきって言ったらゴメンって言って、それは何気ない会話だけど、なぜか高橋君を思い出すとき、そのことが一番に思い出される。
月はどっちに出ているを観た日、パーティが跳ねたあとの部屋で角川春樹逮捕の報がニュース速報で流れた。それを見てお~~!!って、市井さんと、あの時、高橋君もいたんだっけ。いなくなってたんだっけ。会う前だっけ。
シティロードの小出さんとオークションで絵を落としたご縁でお話させてもらって、翌年も覚えててくれて、いろいろと話した。映画の好み、似てません?って言われたんだか言ったんだか。

荒井さんとは湯布院でしか会わない。だから、その他の場所の彼は知らない。当然だけど。
でも、映画は観る。当然だけど。

争議ありの中に、まさかと思った知り合いや知ってる店の名前がいくつか出てきて、少し驚いて、少し嬉しくなって、ミーハーだと自分で自分を思う。
荒井さん、京都木屋町のゴールデン街、ろくでなしの横田さんの奥様が、去年、亡くなったそうです。横ちゃんは、今も相変わらず、あのまんまです。

また映画藝術を定期購読再開しようと。。。。。。決めた。


橋本治にまみれてしまった

2006年01月12日 13時02分31秒 | 買った本
というわけで、突然に思いついて「摘んどく本」を整理してみたが、思ったほどに橋本治がない。
え?そ~~~~なの??と思うと、突然に橋本治を読み倒したくなってきた。

ずっと名前すら忘れかけてた男に、道で偶然再会し、再会したとたんにやもたてもたまらず会いたくなってしまうという。。。。。。最悪のパターンだ。

というわけで、気がつけば手が勝手にキーボードを打ち
気がつけば「ご注文確認メール」が我が家に届き。。。
気がつけば宅配便のおにーさんがダンボール持って家の前に立っていた。。。。。。

   

以上4冊。すべて新書 or 文庫ではございますが。。。。。。〆て2961円也
だ~ってさァ。大体、約3千円だし、そコンとこよろしく。。。。。。って。。。すんません。

橋本治 ひろい世界のかたすみで を、買った。

2006年01月10日 11時24分04秒 | 買った本
何せ、ここ3年ほど、読む本の殆どが「四谷怪談」関連だった。
なんだってのに、本はいろいろ買ってはいた。いたが、3年経つと情熱も失せる。で、また買ってしまう。

橋本治だが。。。。。。
この人を好きになって長い。優に四半世紀も惚れている。飽きっぽいあたしとしては不倒記録かもしれない。
あ、いや。不倒記録は他のジャンルにはいろいろあって。つまり、読書界の不倒記録だ。

最近は本屋に行かなくて、なんたって引きこもりになっちまってるから、殆ど。
で、本も基本的にネットで買う日々だったんだが、ふと橋本治で検索して
相変わらず怒涛の出版をしてるこの方に恐れをなして、久方ぶりに本屋に行った。
本屋では橋本治は静かに数冊並んでて、本は何で買うのが一番いいんだろうかと、少し悩む

悩みながら、結局、一番発行日が遅いのを一冊買った。なんせ、読む当てなくして買った本が山と積んである。うっかり以前のものを買えば、重複する可能性はとても高い。

一度、整理せなアカンな。。。。。。整理するそばから、多分、積まれていくとは思うが。。。。。。