おたくな実験集

おたくで実験好きな御宅菜プロ太の
ブログです
(内容は信用ならないかも・・・)
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塩酸+銅で??

2008-05-10 09:48:55 | Weblog
小学校で塩酸+金属で水素が発生すると習いましたが実際はそうではありません
とりあえず反応式としては(金属は鉄とします)
2 HCl + Fe → H2 + FeCl2となります
もっと詳しく書くと
2 H+ と 2 Cl- と Fe → H2 と Fe2+ と2Cl-となります
これを見ると、水素は電子を受けて電気的に中性な物質に戻り
鉄は電子を放出してイオンになっています

このように、イオンになる物質が変わるには、前からある物質のイオンより
後から来た物質の方がイオンになりやすくないといけません
イオンになりやすい順番は

となります
上に書いてあるように覚えます
さて、上の表で鉄は水素よりイオンになりやすいことが分かります
なので、水素が発生します
しかし、銅、水銀、銀、白金、金を入れても反応しないことも分かります
なので、塩酸+金属で水素が発生するとは限りません

ちなみに、実験室では水素を塩酸+マグネシウム or 亜鉛で発生させます
これは保存が容易でイオンになりやすいからです
END

64gのco2って??

2008-05-03 16:43:50 | 実験など
前「レジ袋要りませんというだけで64gのCO2が削減できる」とありました
具体的に64gはどれぐらいなのでしょうか??
簡単なことです
元素量はC=12,O=16なのでその化合物のCO2の元素量(=モル質量)
=12+16*2となるので44となります
この解の44とは一モル辺りの二酸化炭素の量のことです
さて、では64gは何モルなのでしょう??
1モル辺り44gなので64/44で1.45454545・・・となるのでおよそ1.5モルとなります
標準状態(二十度一気圧)で気体の物質の、標準状態での一モルは22.4lなので
22.4*1.5で33.6となります
つまり64gのCO2は33.6lとなります
といっても33.6lといわれてもわかりにくいですよね
目安としては灯油缶一本が18lなので二本弱ぐらいです
意外と少ないですね
END