生かしてもらっている

何かしら「良い感じだわ」と思えるようなグループに所属できている。宗教的な偏ったにおいにも汚染されないでいつの間にかその中に存在させてもらっている。

人生の終末にかけてこのようなグループに自分の居場所が見つかって居ることに気がつきました。

二つのグループとも余り個人的な事には干渉されない煩わしさがない事が特徴です。

とかくグループとなると一定の枠に収めたいと思う人も多いのだと思うのですがこれは多分率いるリーダーの考え方や資質によるものが大きいように感じます。そのことが最近分かってきました。

私個人としてはどちらかというと「まとめ上げたい」と常日頃余計な使命感のような気持ちで接してしまう。ダメですね。

こうしていろいろなことが具体的に理解できるようになったのはいよいよ80歳を前にしたこの時だったのです。

今にして思えば心を芯から打ち明けられる姉妹の妹や姉はもう他界しております。身近で何かと頼りにしてきた姉妹はもう居ないのです。

長生きしていろいろなことを考え体験できたことは有難い事なんです。

長生きしなければこの様な境地にも行きつく事も無かったかもしれません。もしかしたら彼女たちはそれなりに行きついていたのかもしれません。今更それを確かめるすべを知りません。

連れ合いにある時医師から病を宣告されて、かなり凹みました。そのときからは覚悟を決めて生きるようにしてまいりましたが、覚悟なんて言葉ではいかようにも言えても実際はできることではありませぬ。

大きな病も最近は数値が悪い中にあっても、いろいろと良好な体調に恵まれることもあり、人間の体の持つ底力には驚いております。

今連れ合いがお世話になっている担当医にも大変恵まれました。先日の診察日には改めてそれを深く感じ入りました。患者が病の中でいかに快適に過ごす時間が持てるかその時間をいかに長く保てるかをその事だけに注意して治療の方針を考えるようなお医者さまだったという事がやり取りの中から感じ取れました。素晴らしいドクターとの関りであったのです。良かったぁ。

何年か前の様に体が元気を取り戻し、普通に動けるのですからありがたいことです。それには輸血という治療があるからなのです。

献血をしてくださっている方には本当に感謝に堪えません。

過去には私自身も輸血を申し出たこともありますが、痩せすぎていて自身の体重が足りなかったりで「成分輸血」しか採れなかったりしました。お役に立つことが出来なかったことを今更ながら申し訳なく思います。その後は年齢で引っかかってダメでした。

今は連れ合いが皆様のおかげで生き伸びることが出来ていることに感謝しても感謝してもしきれない事なのだと思います。

実際に自身がその立場に立ってみなければこんなにも有り難いことなのだという事に気が付く事も無かったかもしれません。

医学の進歩も有り難いことです。何から何まで人様に助けられて心地よく人生を送ることが出来て居ることに改めて感謝をしながら今日も普通に暮らしてまいります。

80歳のお誕生日をまえにしていろいろと考えた次第です。