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横丁の変物(へんぶつ)

2005-05-16 07:38:37 | 落語・その他芸能一般
横丁の変物(へんぶつ)

(★写真は「扇子」の使い方  使い方によって「刀」や「杯」「手紙」になる…見える。写真説明↓)

*㊤:「刀」 ●目線で刀の長さを表す。



*㊥:「杯」  ●小さな杯から畳一畳もの大きさの杯まで、扇子と腕を使って表現。本当に飲んいるような飲みっぷり。


*㊦は:「手紙」 ●手ぬぐいを紙に見立てて手紙を書く。




 落語『酢豆腐』に出てくる横丁の変物は、同世代の若い仲間からも、「あいつと塩辛は、俺ァ嫌いだ」などと言われ、それでも本人は気にする様子もない。

◆注:落語『酢豆腐』:暑気払に一杯やろうと集まった、人の悪い長屋の衆。被害者はまたもや建具屋の半次と、伊勢屋のバカ旦那…詳しくは、前記の「リンク」を↑◆



それどころか呼び込まれても、「お邪魔になると、悪(あ)しうがすから」などと言って、仲間に入れてもらうことを、あまり喜んでいる風でもない。
どうして嫌われないようにして、仲間に入れてもらわないのだろうかと、ワタシは、かねがね不思議に思っていた。それがワカッタのだ。

 人間は、分裂気質か循環気質(躁鬱)のどちらかに分類されるのだそうだ。前述の特徴は、分裂気質の基本的な部分だそうだ。

自分のことを“拙”などと称し、「シンちゃん」を「スンちゃん」と呼んだり、「ちょといつふく(一服)」などと言う。これは「俺は通人だ。お前たちとは種族が違うんだ」という雰囲気である。→統合失調症(精神分裂病)の症状に、“言語新作”という症状があるらしい。まさにこれだ。

 この種の気質の人は、人との間に垣根を作りたい方だから、宴会は好まない。カウンターの隅の方で、一人でチビチビやるタイプだそうだ。バーテンダーから話しかけない限り、自分の方からは決して口を開かない。


 そのかわり、一人でコツコツやるから、文学や哲学、理論物理学などという方面で世界的な理論を築き上げることも多いようだ。まさに「横丁の変物」なればこそであると言いたい。

平成17年5月15日

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