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虐(いじ)め

2006-11-04 13:13:03 | 褻(け)・日常生活

 

虐(いじ)め   

 現代は、虐め が問題になっている。なに、昔からあったのだ。それも武士の世界とくに旗本の世界では、先任、新任の序列が厳しく、新任の者は家来のように先任の者に仕えるのが通例であった。

 そんな旗本の中にも、指導や“虐め”まがいを堂々とはねつけた人物がいる。松平左金吾という2000石の旗本である。

 その一 池波正太郎の『鬼平犯科帳』で有名な長谷川平蔵宣以(のぶため)に圧勝している。平蔵が火付け盗賊改めのお頭(「本加役」)のときに、左金吾は火付け盗賊改めの「当分加役」に任命された。

長谷川平蔵愛用の十手

池波正太郎氏の小説「鬼平犯科帳」の鬼平こと長谷川平蔵宣以が所持していた十手です。ご存知の通り長谷川平蔵は実在の人物にて1746年が生年のようです。父の宣雄は京都西町奉行の名判官と詠われ、それ以前には平蔵と同じ火付盗賊改方の役についていました。宣雄が1773年に急逝し、平蔵が28歳で家督と継ぎ、火付盗賊改方の役についたのが1787年。9年にわたって火付盗賊改方の長官を務め、解任後まもなく1796年50歳で病死しています。その平蔵愛用の十手を精巧に復元した十手です。

刀身部分はステンレス無垢材の削り出し(ハバキ部分は一体型)

縁・頭・目貫・鍔等の金具は全て純銀製 本鮫皮1枚巻き、正絹黒糸巻

全 長

約60cm

柄 長

約18cm

重 量

約800g

  長谷川平蔵愛用の十手 ←画像元URL川平蔵愛用の手

 先輩である平蔵があれこれと指導するのを、「公儀の仰せか」と逆に質問し、平蔵が「同役中の申し合わせに過ぎない」旨説明するや、断乎として‘はねつけ’ている。
 対するに平蔵「ともかくも」(どうにでも)と答えるのがやっとであった。


 その二 もう一人、火付け盗賊改めの師匠番・松平庄右衛門である。師匠番は新任の者の指導役で、一般には神のように恐れられた。庄右衛門が金吾に、新任の御礼廻りは御先手(さきて)筆頭と師匠番から始められたいと指導したとき、左金吾は次のように言い放った。

 「いや拙者は、さようには致しません。御職(貴方)は現在御引っ込みであります。引っ込んでおられる御方へは廻るに及ばず、現在お勤めになっておられる御方へまず廻り、御引っ込みの御方へは一番終いに廻りましょう」

 庄右衛門も「ともかくも」と引き退いた。

 いやあ、元気がよい!   


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     いじめ撲滅ネットワーク  


06.11.04

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