サンフランシスコへ行く

2005-08-22 22:26:16 | Diary
どうしても夫にサンフランシスコを見てほしいと
前々から思っていたら、今年チャンスがめぐってきた。

9月は時期的に安く滞在できる時期ではないから
バジェット(予算)的には厳しいが、なんとかしよう。


SFは私が大学を休学して、2年過ごしたところ。正確には
サンフランシスコベイエリアに1年、the cityに1年だ。
(city にtheをつけるとその近辺ではサンフランシスコ市内と
いうことになる)

以下は友人の弁…

Frisco is THE smallest World-Class City in the world! Top-notch
symphony, opera, ballet (even New York/Julliard dancers think SF is
better).

SFは端から端まで歩いても10Kmくらいしかないので、小さな町
だが、町には個性的な界隈(neighborhood)が溢れている。

ガイドブックにあるチャイナタウンやユニオンスクエア、ノブヒル、
フィッシャーマンズワーフは全然お勧めじゃない。
あんなところは観光客向けで世界のどこにだってあるものしかない。

サンフランシスコの価値はダウンタウンではなくて、普通の人が住んでいる町に
流れる雰囲気にある。

SFの生活は、名物のサワー・ブレッドや美味しいコーヒーが安く気軽に飲める、あちこちの
個性的なカフェ、ヒッピースタイルの生き方を支えてくれる古本屋や古着屋、裸でくつろぐ
ゲイやレズビアンと豊かな緑が一緒に溢れるあちこちの公園。
そういったものに囲まれた気取らないボヘミアン生活だ。
この町の人たちは色々な国の人がいることをうれしいと思ってくれる。

そして 広大なプレシディオとゴールデン・ゲート・パーク。人工の森とは思えない
ほど立派な木々だ。なぜ何百年も歴史ある日本で同じくらい立派な人工林を
作れないのか不思議だ。スターン・グローブでは夏は野外オペラをやっている。

SFはアメリカの中ではかなり都会的で生活のペースも速いのだが、日本から来た
人にはなんと充実した生活だろうとうらやましい思いにさせる。

サンフランシスコとは別にアメリカへ行く価値があると思うのは、
アメリカを実感することは、こと日本の人には重要だと思うからだ。

想像を絶する広大な土地。圧倒的な豊かさ。 

去年、カンザスに仕事で行ったとき、同僚が”こんな国と戦争するなんてバカげている”
とつぶやいた。そういうことは実感することが大事だ。

そして、その国の人の精神的幼さと天真爛漫さ。アメリカという国は
年老いた両親にできた末っ子の立場と同じだ。自分が世界の中心だと思って
おり、自分の力でいつだって相手を動かせると思っている。

そういう国を”ジャイアン”にしている”のび太”の日本。

SFが代表的アメリカたるかというと決してなれない。
SFはアメリカでもかなり特異な町だ。
ここほど世界中の人種が仲良く暮らしている場所はない。

SFはある意味、理想郷だ。世界中の人が集まりながらも、多くのアメリカ人が
住みたい町に挙げる。本来相容れない流れがが合流する場所だ。 
反骨精神と安定。非凡と平和。ユニークでありながら、誰にでも好かれる。

世界中の”社会のはみだし者”が集まったら、みんな似ていた、
そんな感じかもしれにない。
(注:上にはみだした人も下にはみだした人も単に横にはみだした人も、みんな)

カリフォルニアの同じ楽天的な太陽の下にありながら、ロスの軽薄短小さより
NYの知性を感じさせる。それも本家のようにお高くとまらずに。

貧乏アーチストが一番似合う町だと思う。


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