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転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 8

2024-06-23 19:36:14 | 日記
「ポニ子……ポニ子!!」
 
 私は衝撃映像を見てしまった。何が起きたのか……一瞬頭が理解するのを拒否してたよ。そのせいでほんの数秒、数コンマ私は止まってしまった。けどすぐにハッとしたよ。
 
 だってポニ子を吸ったあの目玉にゲソがついたような敵が逃げ出したからだ。あいつの中にポニ子がいるんだから、このまま逃がすわけにはいかない。私はすぐさまG-01で優先的に照準を合わせて引き金をひく。
 
バババババババババ
 
 そんな風に銃弾が進む。けどそこに別の……ポニ子を吸い込んでない奴らがその身を挺してその銃弾の中へと飛び込んできた。それで銃弾をとめやがる。
 
「それなら! 銃弾換装。貫通弾に切り替える」
 
 私はすぐさまカートリッジを取りだして新たなカートリッジをガシャンと取り付けた。そして再び引き金を引く。すると今度は同じように奴らが肉の盾になろうとしても意味はない。なにせ今回の弾丸は貫通弾だ。
 貫通力を高めて、更には弾丸自身にも推進力を持たせたそれは生成するのに相応のエネルギーを使う代わりにその威力は絶大だった。いくら奴らが前に立ちはだかろうとも関係ない。
 いくらでも貫通して逃げてる奴へと届く。けど流石に何体も貫通したからか、目当てのそいつはまだ動いてた。けどよろよろだ。これなら追いつける! 
 
 G-01を動かして私は追いかける。妨害をしてくる奴らを蹴散らしつつ、私はそいつに追いついた。
 
「逃がさないよ」
 
 既にそいつにはマーカーをつけてる。逃げ切ることは不可能だ。同じような奴がたくさん動いてる中では、本当ならそこに紛れ込んで逃げる……なんて簡単だっただろう。
 でも残念。そこは高性能なG-01には通用なんてしない。一体一体をちゃんと把握できる程に高性能なレーダーがあるのだ。ちゃんとアップグレードをしててよかった……と思った。
 
「さて、返してもらおう? 私の大切な仲間をね」
 
 私はそういって追いついた目玉の敵の目玉部分をがっしりとつかんだ。実際どこに吸い込まれたのかよくわからないからとりあえず捕獲することにした。そしてここからスキャンして、ポニ子を取り出そうかなっておもって……けどスキャンして私は気づく……
 
「あれ? ポニ子は?」
 
 なんかいないぞ。でもこの個体で間違ってない筈。どういう……その時、私は気づいた。こいつのゲソ……触手の一つの先端がなんかない。まさか!?


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