松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆愛知県新城市はなぜ次から次とヒットを飛ばせるのだろう(1)(新城市)

2019-06-06 | 新城市がヒットを飛ばせる理由

 自治体関係者が、常に注目している自治体のひとつが愛知県新城市である。新城市は、なぜ、次から次と、ヒットを飛ばす事ができるのだろう。


 直近では、昨秋のニューキャッスル・アライアンス交流事業が、第13回自治体国際交流表彰で、最高賞の総務大臣賞に輝いた。


 いうまでもなく、総務大臣賞などは、簡単に取れるものではなく、新城市の自治活動が、外部から高く評価されたということであり、新城の人たちは、誇り高く思ったことだと思う。どこの自治体も、人口減少など、さまざまな問題を抱えているなか、町の人達が、自信を持ち、元気が出る事柄を一つひとつ積み重ねて行くのが、地方自治である。 


朝日新聞は、次のように報道している(2019/05/13 



最高賞の総務大臣賞
新城市のNA交流事業が受賞/第13回自治体国際交流表彰





 世界の「新城」の名称を持つ各都市が集まり、国や世代を超えて交流、発展を図るニューキャッスル・アライアンス交流事業が9日、総務省と自治体国際化協会が主催する第13回自治体国際交流表彰で、最高位の総務大臣賞を受賞した。

 同市では、1998(平成10)年度から交流事業を始め、2年に1回の持ち回りで加盟都市を会場として会議を開き、さまざまな議題を討論してきた。

 昨年10月に同市で開かれた20回目の節目となる会議では、世界中の国や都市が集まり、文化や観光、教育、ビジネスの各分野で課題と展望を共有し、さまざまな議論を通して交流を深めた。最終日には、次の10年間を見据えた新指針を示す共同声明が発表された。

 表彰式では、交流事業の創意と工夫に富んだ取り組みが認められ、東京都内の総務省を穂積亮次市長らが訪れ、鈴木淳司副大臣から表彰状が手渡された。


「新城 総務大臣表彰」の画像検索結果


 では、なぜ、新城市は、こうしたヒットを飛ばせるのであろうか。多くの自治体関係者も、知りたいところだと思う。新城市とは、10年以上の付き合いであるが、その中で、私が感じたいくつかのヒントを考えてみたいと思う。それを参考に、自分の自治体で応用してほしい。


 書ける素材がたまると書くという断続的な連載になるので、考察が深まれば、内容も変化してくるが、現時点で考えているヒントは、次のような点である。


1.常に自治基本条例に戻り、また自治基本条例から政策課題と手法を考えていく
2.市長のリーダーシップ。穂積市長さんの構想力、展望力、実現力である。
3.職員の実現力、行動力である。職員のMさんなど、アイディアと実行力を備えた職員の顔が浮かぶ。
4.行政に呼応し、その力を記する市民である。これもすぐに何人かの顔が浮かぶ。
5.適度な緊張関係。新城では住民投票やリコール運動があった。その緊張関係が新しい政策を生み出す。


 同時に、これらの条件が崩れると、新城市の成功条件が欠けるということでもある。世代交代をうまくやらないと失速するということでもある。


 


 


 



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