東日本大震災復興支援市民活動ネットワーク宮城(代表:阿部 寛行)

※H27年4月を持ちまして本活動は(社)Kotネットワーク本吉に引継ぎました。本ブログは4年間の活動の記録です。

参加者振返り~“ボランティア”って何?~【前編】

2014年01月10日 | ブログ
阿部代表が務める「東日本大震災復興支援市民活動ネットワーク宮城」。
震災からほどなくして、ボランティアの募集を開始しました。
代表の元で活動をしたボランティア数は延べ、5万人以上。
彼らは実際、何をしたのか、そして、何を感じたのか。

今日は、実際に気仙沼へ来て活動をしたボランティアたちの思いを綴ります。


【迷いながらも、前へ進む】


ボランティアをするか、しないか。自分がボランティアをすることで、本当に役に立つか。
自分に何ができるのか。何か、できるのか。
そんなふうに迷って、答えはでないけれど、それでも、
ボランティアをすると決めて気仙沼に入った人たちがいます。


阿部代表は、寒い冬、被災した人たちが元気に笑顔で年を越せるようにと、
様々な企画を考えていました。12月25日、仮設住宅の集会所でのでのクリスマス会、
30日の「年越しもちつき」。仮設住宅へのお餅の配布、
そして、1月3日には南三陸ホテル観洋さんでのお正月イベントも。

ボランティアは、(参加開始日は様々ではありますが)これらのイベントの準備、広報、
実施、片づけ、加えて、海岸沿いでのゴミ拾いなどを行いました。




この年末年始に参加をしたボランティアの中には、
ボランティアをすること事態が初めてだという人もいました。



その中の一人は、「ボランティアとはなんなのかがよくわからないが、
それでも行動してみるしかないんだと思い参加した」と言います。

“行動する事でこそ、一歩前に踏み出すからこそ、見えてくるものがあるはず。”

そして、行動しながら自分自身と対話を続ける事が大切だと感じたようです。

また、あるボランティアは、活動中も悩んでいたと言います。
自分のやり方がよかったのか、なぜうまくいかなかったのか、次はどうしたらいいのか・・・。
迷いながらも、自分に与えられた役割を果たすために、行動し続けた。
・・・あっているかはわからないけれど、答えが出ていなくても、行動してみた。

――― 迷いながらも、前へ進む。

自信がなくても、迷いながらでも、とにかく、やってみる。
自分なりに自問自答し、行動し続ける事で、ボランティア一人一人に「自主性」がうまれます。

別のボランティアはこんな風にも話しています。
「ここに来るボランティアは責任感を持って行動している人が多いように感じられる。
自分に与えられた役割をしっかり果たそうとする姿勢がよく見える」と。
何が、彼らをそうさせるのでしょうか。



阿部代表の復興一直線の真剣な姿勢でしょうか。まだまだ「復興」したとは言えない、現実でしょうか。
代表が求める「自主性」でしょうか。厳しくて優しい自然、でしょうか。



ここには、ボランティア上級者から初心者まで様々な人がやってきます。
日本中から、世界中から、そして若い人も、人生の先輩方も。
自分に何ができるとはっきりわかっている人も、そうでない人も。

――― 迷ったら、行動してみる。まずは、行ってみる。

そこで感じる事が、必ずあるはずです。



厳しい冬に活動をした(名付けて)「第三次越冬隊」のボランティアたちは、
それぞれに感じたこと、学びを胸に、気仙沼を後にしました。




スタッフN

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