東日本大震災復興支援市民活動ネットワーク宮城(代表:阿部 寛行)

※H27年4月を持ちまして本活動は(社)Kotネットワーク本吉に引継ぎました。本ブログは4年間の活動の記録です。

参加者振返り~“ボランティア”って何?~【後編】

2014年01月11日 | ブログ
ボランティアするってどういう事だろう?
今、東北でボランティアをする、その意味は?

【前編】に引き続き、参加者たちの振返りを元に、ボランティアの意味を考えます。


【それぞれが見つけた、ボランティアの意味】

年始に南三陸ホテル観洋さんにて行われたお正月イベント
(子どもチャレンジランキング及び餅つき)、
小泉地区仮設住宅へのお餅配布などに参加をした男性は次のように話しています。

「ボランティアの概念は人それぞれだと思うし、
だからこそ様々なニーズに応えられるのではないのでしょうか。
自分は今でもボランティアとは何なのかを考え続けていますが、答えが出ませんでした。
出ないなら尚更、行動するしかないのだと思い、参加してみました」。
そして、実際に参加してみて感じたことは・・・
「ボランティアは、行動することでその都度何かを自分に問う、その繰り返しの作業」なのだと。




同時期に参加した女性も、活動を通じて「ボランティアの意味」を考え直したと言います。

「私はここに来るまでは、ボランティアとは、
求められる労働を無償で提供する活動だという認識を持っていました。
今回も確かに、肉体労働を期待していた部分が少なからずあります。
今思えばそれが一番手っ取り早く「何かをした」気持ちになれるからではないかと感じます」。




【多様化するニーズに応える】


女性ボランティアは更に、このように続けています。
「確かに単純労働をするまとまった人数のボランティアが必要な時期もあります。
でも、現場が必要とするボランティアのあり方は変わってきている。
そこに訪問者(ボランティア)が気づいて切り替えを出来なければ、
むしろ現場にとって迷惑になってしまいます」。


震災から2年9か月が経った今、ボランティアへのニーズは実に多様化している――。


とは言え、地域の事をよく知らないボランティアが、現地のニーズを把握するのは難しい。
現場をよく知る阿部代表をはじめとする現地スタッフや
コーディネーターとの連携が不可欠です。






―――現地のニーズを知り、向き合い、活動をすること。考えながらも行動すること。


ボランティア経験が初めての人も、そうでない人も、
それぞれのボランティアが、それぞれの経験を通して、
一人ひとりにとっての「ボランティアの意味」を考える活動となったようです。


***


東日本大震災から今日でちょうど2年と10か月。
ボランティアはもう必要ないのでは?と思っていませんか。
「復興した」と思っていませんか。


実際は、まだまだボランティアの皆さんの力が必要なのです。


東日本大震災復興支援市民活動ネットワーク宮城は、
更なるボランティアの皆さんの参加をお待ちしています。




※2月より新たにボランティア募集を開始します。




スタッフN

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