POTENZA RE050 VS MICHELIN PILOT SPORT PS2

　   　おおありくいの車のタイヤを交換したので
　　　感覚を忘れないようにインプレッションを記しておきます。
     
　　　車種によっても印象が違うかとは思いますが　
　　　あくまでも個人的な印象です・・・
　

　　　交換前はブリヂストンのＰＯＴＥＮＺＡ　ＲＥ０５０でした。
　　　また同じタイヤにしようと思っていたのですが
　　　せっかくなのでミシュランのＰＩＬＯＴ SPORT  PS２を履いてみました。
　　　サイズは２２５/４５ＺＲ１８
　　　９５Ｙなので３００ｋｍ/hまで対応

　　　　
　　　外観はリムガードがついているＰＯＴＥＮＺＡのほうが
　　　いかにも走りのタイヤという感じで攻撃的で格好いいです
　　　ＰＳ２はショルダー部分がなだらかなラウンド形状なので
　　　セダン等のコンフォートタイヤに近い印象になります

　　
　　　パイロットスポーツに交換後、走ってすぐ感じたのは
　　　バネ下重量の軽さ、そしてハンドリングの軽さです


　　　実際にタイヤの重量を計測した訳ではないので感覚だけですが
　　　明らかに細かな足の動きが良くなったように感じます
　　　大袈裟に言うと、ワンランク上のショックに換えたような感覚です
　　　　　　　
　　　またコンパウンドの柔らかさもあるのでしょうが、
　　　コーナー等に敷設されているゼブラゾーンを通過する際にも
　　　車体に伝わる微振動はＰＯＴＥＮＺＡに比べて抑えられています
　　　ただ、段差などによる、大きい突き上げ感は、あまり変わらないようです

　　　コーナーではタイヤのショルダー部が立っているＰＯＴＥＮＺＡに比べると
　　　ハンドルの切り始めからの抵抗感が少なく、
　　　ノーズが素直にインに向いていくようです
　　　　
　　　走行ノイズは、全体的な大きさは変わっていないように感じますが
　　　音の周波数が違うのか、街乗りのレベルではＰＳ２の方が静かに感じます
　　　高速走行時はほぼ同じです　
　　　

　　　絶対的なグリップ力は、やはりＰＯＴＥＮＺＡの方があります
　　　過度な入力に対してはＰＳ２は滑りやすいようですが
　　　滑り出しが唐突ではないので、扱い易く思います

　　　
　　　高速域でのレーンチェンジ等、急なハンドル操作では、
　　　先に書いたショルダー部の形状と柔らかさからか
　　　ロールと揺り戻しがやや大きくなる傾向があるようです

　　　高速コーナーでは、硬めでしっかりと踏ん張るＰＯＴＥＮＺＡとは対照的に
　　　ＰＳ２では、ジワッと粘り、荷重を徐々に外側へ移していく感覚で
　　　そこから緩やかに滑りはじめます　　　　

　　　
　　　雨天の走行に関しては、ドライ路面とウエット路面での
　　　走行感覚の変化が小さいＰＳ２は
　　　レイン走行時にドライバーへ安心感を与えてくれるように思います

　　　また、路面に雨水が多めに溜まっているような場所へ、
　　　ややハイスピードで進入してしまった場合でも
　　　ＰＯＴＥＮＺＡに比べ、キックバックも少なくハンドリングへの悪影響が少ないです
　　
　　　タイヤの耐磨耗性能は、もう少し走ってみないと解からないですが
　　　いまのところＰＯＴＥＮＺＡより、やや有利かな？という感じです

　　　
　　　
　　　全体的な印象としては、
　　　峠等でグリップ力を使って、ギリギリまで減速を遅らせ、イッキに曲がり
　　　パワーをかけてコーナーから立ち上がっていく走りをする車には
　　　ＰＳ２は合わないように感じます　　　

 　　 どちらかというと、基本に忠実に、コーナー手前でしっかりと減速し、
　　　曲がり、加速する走りに合っているようですね
　　　このタイヤを履いていると、自然とそういう走りになります

　　　そういう意味では、スポーツタイヤではありますが
　　　ややコンフォート系のセダンやワゴン等にマッチすると思います

　　　
　　　ミシュランタイヤのフラッグシップとして
　　　パイロットスポーツ　ＰＳ２は
　　　どれかひとつに突き抜けて凄い性能を持つタイヤではなく
　　　多くの性能のバランスが、とても良くとれているタイヤだと思いました。