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驚きのコスパ宿、泉水

2008-11-28 12:36:12 | 大分の温泉など
 コスパ宿、つまり泊まる側にとってコストパフォーマンスがよい宿といえば大分県湯坪温泉にある「御宿 泉水」をまず思い出します。今、ちょうどそんなテーマで取材撮影が続行中なのですが、ひさびさにいってまいりました(残念ながら取材だけ)。


 大人気宿なので土日はなかなか予約がとれないのですが、数年前に大勢で泊まらせていただいたことがあります。そのときもみんな口々に「また来たいねー♪」と大満足でした。


 特にお料理が美味しい。地元のお野菜や山菜、鱒のお刺身や川魚の塩焼き、馬刺しに牛焼き…… 20品はありますが、1つ1つに手が込んでいて、見た目もキレイ。料理法は和風の蒸しもの・椀物・煮物でダシがきいていてしみじみ美味しい(厨房に化学調味料は存在せず、とのこと)。写真は…… デジカメの電池がきれてしまいorz 撮影できず。すいません。カメラマンの下曽山さんが素敵な写真をとってくれましたので、2月発売のるるぶシリーズ「安くていい宿 九州」の巻頭特集をご覧ください。


 それにしてもお部屋や水回りも写真のとおりキレイで清潔感あり。中には川沿いに専用露天風呂がついた客室もあり、ここも平日なら1泊2食9600円という驚きの安さ。写真は部屋の外に切石の露天風呂と五右衛門風呂が付いている様子です。


切石の露天風呂と五右衛門風呂



 温泉は内湯・露天もすべて貸切にもかかわらず結構広いです。クセのない無色透明な熱めのお湯を岩風呂や切石風呂の温泉を楽しめる上に、湯坪温泉はあちこちに無人の露天風呂などがあり、ちょっと散策しながらはしご湯を楽しむのもいい。


露天風呂



 それにしてもどうして、こんなに安くできるのでしょうか! ずっと疑問だったので女将さんに聞いてみました。答えはいくつかあったのですが、大きいのは「宣伝費を使わない」ことでした。そういえば泉水には昔からパンフレットというものがありません。女将さんによると、昔はチラシをつくるのにも1枚100円ほどかかったそうです。そこにお金をかけるよりは1品でも品数を増やしたほうがいい、と考えお料理に力を入れてきたとのこと。


 ほかにも部屋出しをしないとか、布団敷きは自分でやっていただくなどもありましたが、逆に「仲居さんが部屋に入ってこないので好きなようにできる」と逆に好評だそうです。たしかに布団敷きセルフだと、温泉の後昼寝するのも自由でいいですよね♪ お料理は築130年の母屋でいただくのですが、ここが昔の部屋を活かしたつくりのせいか真四角の大広間とは違った凹凸があるのと、適度に席が離れているのでよほどワケありでない限り、あまり人目は気にならないでしょう。


 いやーどれも、すばらしいことだと思います。地道にお料理に力を入れて質を高めた分、泊まったお客様の満足度が高くなり、リピートしてくれたり、口コミも広まったり、そこから取材に来たりと、空室率が減り…… 結果、安くていい宿を維持できるというよい循環になっているというわけです。そういえば、私も数年前に泊まったときは、友達から「安いのに、すごくいい宿があるから一緒にいこう」と誘われたのがきっかけでした。


 お料理撮影みてたら、記憶の中の味が蘇り、また泊まりたくなってしまいました(笑)。


 御宿泉水
 http://www.mjnet.ne.jp/sensui/






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