出力道場

2016年から始めた出力練習

狂言ござるの座 59th 靭猿

2019年03月23日 | 日記
数年前に見たときは、圧倒的な人間国宝のビブラートに圧倒されたものですが、今回はやっぱり体も技も充実した息子の、なんていうかもうオーラっていうか、持って生まれたものなのか、スター性なんて使い古された言葉使いたくないけど、持って生まれたものをきちんと開花させて、ちゃんと時代と人間たちにわかりやすくチューニングされた、芸っていうかなんていうか、その存在自体にぐぅの音もでない感じでした。
素人だから、これが正しいかどうかもわからないけど、素人に、これが正しいですよと言える絶対の説得力は、芸という一言では片付けられない、多分、総合力なんだと思う。
若木はやっぱりフレッシュで、親子三代とかのお家芸って、「瞬間」を引き立たせるためには、これ以上ない対比がそこで繰り広げられて、わかりやすくいことこの上ないから、だからこそいろんなとこからいろんな見方ができるのね。
お弟子さんにあったときに、泥酔しながら話した「血」のことだけど、どうしたって超えられないし、だからもう、自分のオリジナル想像するしかないんだと思う。どの世界でもね、イデアを目指してばっかじゃもう辛いよね。
だけど息子さんも、結局は創ったんだと思うし。正解をね。それをイデアと思わせる力が、だから総合力がないと結局辛いのよね。。