いつまでも

　　　Ｔさんと一緒に、昨年連休前に行方不明になったまま、未だに消息がわからないご家族を
　　　訪問した。
　　　ちょうどＭ新聞の取材中であった。

　　　お嬢さんが帰省中（茨城在住）で、取材はスムーズに進んでいた。

　　　いろんな抜け穴が浮き彫りになってきた。
　　　警察も行政も地域も・・・もちろん家族も。

　　　「まさか主人が！」「すぐ、近所に知らせまくればよかった。迷惑かけてはいけないと
　　　思った。」「家の主人は認知症です。と隠さないようにしないといけないことが分かった。」

　　　もっと、もっとあるけれど・・・。

　　　「お風呂に入っていても、自分だけ温まっていいのだろうか、布団に入っても、自分だけ
　　　温かい布団に入って・・・と自分を責めるんですよ。」と。

　　　記者さんが、「東日本震災で行方不明のご家族も同じ事を言われています。」と。

　　　北九州市では３月に入ってからも、報告のあっただけでも２件発生している。

　　　私たちの活動もまだまだ入り口である。