音楽一期一会

大人のピアノ教室講師の日々を綴ります

関西フィルハーモニー管弦楽団 第255回定期演奏会

2014年04月29日 | コンサート

関西フィルハーモニー管弦楽団 第255回定期演奏会

ドビュッシー
牧神の午後への前奏曲


フォーレ
「ペレアスとメリザンド」組曲 作品80

ベルリオーズ
交響曲「イタリアのハロルド」作品16




あの幻想的なフルートの旋律で始まる
「牧神の午後への前奏曲」

冒頭のメロディを聴いた瞬間・・・

休日のお昼ご飯をいただいた後の
心地よいまどろみの世界へと
いざなわれそうになる誘惑に。。。




「ペレアスとメリザンド」組曲は

有名な「青い鳥」の作者
モーリス・メーテルリンクの戯曲

『ペレアスとメリザンド』
(アルモンド国の皇太子ゴローとその妻メリザンド
そしてゴローの弟ペレアスが織りなす悲劇)

に因んで作られた曲なのだそうです


第3組曲の「シシリアンヌ」は
「フォーレのシシリアンヌ」としてよく知られる
あの美しい名曲でした



交響曲「イタリアのハロルド」は

ヴィオラ奏者が
コンチェルトを弾く時のように
前に立って演奏するものの

コンチェルトのように
超絶技巧を披露するような場面はなく

物語の語り部となって
オーケストラと対話しながら
奏でられていました


第2楽章の「夕べの祈りを唱える巡礼の行進」では
延々と繰り返されるヴィオラの分散和音が
まさに巡礼者たちの祈りのつぶやきに聞こえてきました



今日のコンサートでは
どの曲も
その最後の音の
消える瞬間の美しさが際立っていました

聴衆も共に
その瞬間を大切にしていることが
感じられて
とても満足して帰ってきました
















コメントを投稿