音楽一期一会

大人のピアノ教室講師の日々を綴ります

IDO の 生まれた日

2010年03月28日 | 演奏シーン


去年の1月、友人のイケダさんと久しぶりに会って、ランチした。

長い間、主婦のロックバンドでベースギターを弾いてきた彼女が、何を思ったか、突然クラシックギターを習いだしたという。

「クラシックって、どう弾いたらいいのか、わからないのよねえ・・・」

そんな彼女のつぶやきを聞いて、私はふと、

「3月に私の家でする『ピアノパーティ』聞きにくる?」

とたずねた。


『ピアノパーティ』とは、家に習いに来ているピアノの生徒さんの、小さな発表会である。

50歳や60歳を過ぎてからピアノを習い始めた生徒さんたちが、実に自由に表現豊かに演奏されるのを、彼女に聞いてもらいたいと思ったからだ。

彼女は、すぐに

「行く、行く!」

と答えた。

私は、

「じゃあ、せっかくだから、ギター持ってきて、何か弾いてよ」

と言った。

すると、彼女が間髪をいれず

「じゃあ、ハラダさん、バイオリン弾いて!」



「え~!?」



私は、大学時代にバイオリンを習い始め、その後もずっと趣味として、一人で弾いて楽しんではいたけれど、人前でバイオリンを演奏することはほとんどなかった。


しかし、彼女の一言で、

「うん、じゃあ、二人でデュオしよう!」


と、実に簡単に同意してしまい、その2ヵ月後の3月17日、ピアノパーティの日に、私たちは小さな一歩を踏み出したのである。

とはいえ、まだその時には『IDO』というグループ名はなかったのだが・・・。

コメントを投稿