『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

中学生に「それしかないわけないでしょう」

2020年09月07日 | 中学生と育つ


月1回やってる
子どものシュタイナークラスの先生と
「高学年~中学生くらいはどんな時期?」
という話をする機会があった。

「個性が際立ってくるから、
好きキライがはっきりしてくる。
2つにパキッと分けたがるけど、
その間には無限のグラデーションがある、
ってことに目が行くようにしてます」。

みたいなことをおっしゃってたので、
この絵本を思い出した。

ヨシタケシンスケさんの
『それしかないわけないでしょう』
▼中1の冬に「それしかないわけないでしょう」
https://blog.goo.ne.jp/oneby1/e/b54b4a1e88df7792659e3964518cc4fd

この本を買ってきた去年、
ウチでこの本が流行って、
何か言うと、子どもに切り返されてた。

「料理か、洗濯畳むか、どっちか手伝って」と頼んでも、
「先に宿題する?それともお風呂入っちゃう?」と聞いても、
にんまり笑って「それしかないわけないでしょう」。

2択で聞いちゃった時は、私も思わず、
声をそろえて「それしかないわけないでしょ~♪」って、
一緒に応えながら笑ってしまったりして。

そこで発見した、モノゴトがスムーズに進む言葉。
中学生くらいになると、2択で迫らずに
「お風呂は何時ごろ行くの?」と聞くこと。
押し付けられるんじゃなくて、
自分の意志で行動するのは気持ちがいいみたい。


AかBか、好きかキライか、善か悪か…、
二つがきっぱり別モノなら、
気持ちはスッキリするんだけど、
たいていの事はそうカンタンには分けられない。

アナタの言い分もごもっともだけど、
あっちにも真っ当な言い分があるかもしれないよ?
どっちも言いたいことだけ言って、
相手の言うことをきかなければ、争いが始まる。

さあ、どうする?

物事にはいいと悪いの間に無限のグラデーションがあるから、
自分が100%正しいこととか、相手が100%悪いことって、
ほとんどない。
まさに「それしかないわけないでしょう」。

自分が正しい、相手が悪いって言ってても変化がない。
自分がそこから何を学べばいいのか、
っていう視点で出来事を見直してみたら、
違うものが見えると思うよ。

なんて、ペラペラ言ってしまうこともあるんだけど。
だけど。

もし、本当に戦う価値のあることだと思ったら、
もし、本当にそれを譲れば自分が崩れると思ったら、
穏やかでいる必要はない。
ちゃんと戦って勝ち取る覚悟や勇気も必要だ。

そういう事も伝えられたらいいな、と思う。

…自分にない要素を伝えるのって、
どうやったらいいんだろ?
自分でそーゆーのを体験してみるために、
今度どこかでキッパリ言ってみるか?

でも、大人になって
「戦って勝ち取らないと自分が崩れる」
って思うほどの事は、あんまりないんだよなぁ。

そっか、自分を脅かす相手に対してじゃなくて、
自分の中で覚悟を決めて、勇気を出せばいいのか。
敵も味方も、自分の中にいるわけか。

ほぉ、なるほど。


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