私が子どもの頃、テレビのリモコンという便利なものが出た時に
父は「見たかったら立ち上がってチャンネル変えたらいい。
そんなこともしたくない程度なら、見なくていい」
と言って、長い間リモコン付きを買わなかった。
寒い冬に、家族でコタツに入り、
誰がコタツから出てチャンネルを変えるかで、
何度となく争ったりもしたけど。
子ども心に「父の意見には一理ある、
その考え方、カッコイイ!」と思っていた。
父は、80歳を超えた今でも、見たい番組を厳選。
意志が強くて、妥協もしないし、人にも頼らない。
貸農園で、趣味の家庭菜園をしているのだけれど、
いつ行っても畝はピシッとまっすぐだし、雑草もない。
そんな父が「来年は畑を辞める」と言ってきた。
聞けば、思うようにできなくなってきたからだと言う。
うっそーーーー!!!
私は慌てた。
父も老いて行くのだということを
受け入れていなかったから。
そう言えば、腰が痛いとか言ってたよね。
ショックととまどいを隠して
「えー、困る! 野菜依存してるのに。
カンペキにできないのはもどかしいやろうけど、
出来る範囲でやってたら、それなりに楽しめるんじゃないの?
少しは、妥協することや人に頼ることも学んでいい年齢だ、
ってことじゃないの~?」と
そう言えば、腰が痛いとか言ってたよね。
ショックととまどいを隠して
「えー、困る! 野菜依存してるのに。
カンペキにできないのはもどかしいやろうけど、
出来る範囲でやってたら、それなりに楽しめるんじゃないの?
少しは、妥協することや人に頼ることも学んでいい年齢だ、
ってことじゃないの~?」と
エゴ半分、愛半分で、軽く言ってみた。
さて、来年も野菜は届くでしょうか。
さて、来年も野菜は届くでしょうか。
我が家の大問題です。
とうちゃん、ありがとう。
とうちゃん、ありがとう。
…だけど父はガンコだから、母は大変かも。
とは言え、母は素直すぎるから、父も大変かも。
お互い様だね(^^;)。
父は理論的に正しいことを言うし、
母は感情的に正しいことを言います。
「好きなことをしたらいい」と父。
「そやけど失敗したらみじめやで?」と母。
その娘の私。
2人が混ざって、
正しさを求めるくせに、
自分には妥協しまくりです。
正しさを求めるくせに、
自分には妥協しまくりです。
あー、あかん!
あかんけど、
あかんけど、
どっちがいいとか悪いとか言っても仕方ない。
実際、混ざってるんやか、
どっちもの要素を、自分の中で
どっちもの要素を、自分の中で
もう一歩ビビッドに、敏感に、
意識していきたいと思っています。
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