『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

父と母に感謝している話

2019年11月04日 | 考える日々

私が子どもの頃、テレビのリモコンという便利なものが出た時に
父は「見たかったら立ち上がってチャンネル変えたらいい。
そんなこともしたくない程度なら、見なくていい」
と言って、長い間リモコン付きを買わなかった。

寒い冬に、家族でコタツに入り、
誰がコタツから出てチャンネルを変えるかで、
何度となく争ったりもしたけど。
子ども心に「父の意見には一理ある、
その考え方、カッコイイ!」と思っていた。

父は、80歳を超えた今でも、見たい番組を厳選。
意志が強くて、妥協もしないし、人にも頼らない。
貸農園で、趣味の家庭菜園をしているのだけれど、
いつ行っても畝はピシッとまっすぐだし、雑草もない。

そんな父が「来年は畑を辞める」と言ってきた。
聞けば、思うようにできなくなってきたからだと言う。
うっそーーーー!!! 

私は慌てた。
父も老いて行くのだということを
受け入れていなかったから。
そう言えば、腰が痛いとか言ってたよね。

ショックととまどいを隠して
「えー、困る! 野菜依存してるのに。
カンペキにできないのはもどかしいやろうけど、
出来る範囲でやってたら、それなりに楽しめるんじゃないの?
少しは、妥協することや人に頼ることも学んでいい年齢だ、
ってことじゃないの~?」と
エゴ半分、愛半分で、軽く言ってみた。

さて、来年も野菜は届くでしょうか。
我が家の大問題です。

とうちゃん、ありがとう。

…だけど父はガンコだから、母は大変かも。
とは言え、母は素直すぎるから、父も大変かも。
お互い様だね(^^;)。

父は理論的に正しいことを言うし、
母は感情的に正しいことを言います。
「好きなことをしたらいい」と父。
「そやけど失敗したらみじめやで?」と母。

その娘の私。
2人が混ざって、
正しさを求めるくせに、
自分には妥協しまくりです。
あー、あかん!

あかんけど、
どっちがいいとか悪いとか言っても仕方ない。
実際、混ざってるんやか、
どっちもの要素を、自分の中で
もう一歩ビビッドに、敏感に、
意識していきたいと思っています。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿