『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

高校生にとっては歴史上の

2022年10月08日 | 高校生の隣で
昨日、先祖の数を数えてて、
「4世代前、100年前って明治だね」という話から、
私のおばあちゃんが明治生まれだった、
ということを高校生の子どもと話していました。

「かーちゃんのおばーちゃんは、
明治生まれで、村で一番に自転車に乗ったり、
テニスをした、ハイカラな女の子だったらしい」
みたいな話をしたら、高校生の子どもが
「え、おばーちゃんのおかーさんって、
明治に生きてたん?」ってびっくりしてた。

そう。
戦争で夫を亡くし、独身のまま子ども4人を育て上げ、
私たちにはニコニコして「ありがとう」ばっかり言ってて、
毎日、隅から隅まで新聞を読んでて、
老人ホームの幼稚なアクティビティには参加しなかった、
柔らかく矜持を保っていた、大好きなおばあちゃん。

あっちで元気かな~?
おばちゃんたちも行ったから、
みんなで仲良くしてるかな~?

ああ、それた。
話を戻そう。

「え、じゃあ、この感覚はどう?」と、
高校生の子どもに、もうひとつ。

「あなたのじーちゃん(つまり私の父)の一番上のおにいちゃんは、
高校の時に特攻に志願したけど、
ちょうど戦争が終わったから生き残ってるんだよ?」と言うと、
「第二次世界大戦とか明治とかって、
歴史上の話としか思ってなかったわー」だって。

ええ~~っ、ツッコミどころが多すぎて、
どこから話していいのかわからん。

まず。あなたと同じ高校生が、
自分が死んで国を守りたい、
と行動できてしまうところは、
無反応ですか? 

そして、明治と第二次世界大戦って、
おんなじ「歴史」くくりですか??
時間的に、めちゃくちゃ離れてますけど~。

「う~ん、阪神大震災とか戦争とかって、
遠い話やと思ってたけど、実際、生きてたんやな」って。

おお、それも何十年も離れてますけど、
同列ですか????
「阪神大震災の時は、
かーちゃん、もうギリギリ大人やったで?」
「あ、そうゆーてたな」だって。

彼女の中では、私もすでに、
歴史上の出来事を生きた人物らしい。

3世代それぞれの大きなできごとが、
現役高校生の中では、
ふつーに「歴史上の出来事」として、
ひとまとめにくくられているのでありました。

そのうち、彼女が大人になったら、
「福島の原発事故の時、生きていたの?」って
その子どもに驚かれそうだね。
赤ちゃんだったから覚えてないだろうけど。

もっとそういう話を、
普段からしといた方がいいな~
と思っってアレコレ言いました。

「かーちゃんのめっちゃ幼い記憶では、
神社の前で白い服来て座ってる傷痍軍人の人がいて、
子どもから見ても異様な印象を受けて怖かった」
「中国残留孤児の人のラジオとかもあった気がする」
「沖縄戦って知ってる?」とか。

囲炉裏端とかあればいいんだけど、
ないことを言ってても仕方ない。
そもそも部活や塾や遊びが忙しくて、
外では「オン」、家では「オフ」だし。

オフの必要もあるだろうから、
あんまり邪魔はしたくないけど、
まぁ、話すとしたら、ごはん時か、
お風呂上りでスマホを持ってない時、かな。

まぁ、何にしろ、
人と話すのは楽しいものです。

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