45禁:オジサンのためのカラーコーディネイト

アラ還の筆者が45歳以上のオジサンを対象に、カラーコーデを図版入りで解説するという前代未聞のおためごかしサイトです。

白ジャケット(オフホワイト含む)の着こなし その2

2013-05-31 04:50:30 | 白・オフホワイトジャケットの着こなし
 ホワイトデニムや白パンがあらゆるアイテムに合わせられたように、白という色はどんな色とも組み合わせることが可能です。しかし、だからこそ無造作に色を重ねるとうまくいかなくなることも多いようです。足し算、引き算の匙加減が、白いジャケットの着こなしの要点といえるでしょう。

 白いジップアップパーカーと白シャツにベージュのチノ。これだけで、十分にお洒落で上品な雰囲気。余計な挿し色を足さないことで白い色が生きています。パーカーという子供っぽいアイテムでも、白を選んで色数を抑えたら、十分大人の着こなしになります。
昨日の冒頭の「白シャツ」のコーデを思い出してください。白シャツにグレーの大柄ボーダーTともに無彩色。パンツは色味の強いオリーブ。これも多いようで色数はモノトーンとグリーン系の二色コーデ。白、オフホワイトは最も明度の高い色です。ネイビージャケットに合わせる明るいベージュやグレーのパンツも、白と合わせたら十分濃淡の「濃」の役を務めます。

次は白いボタンダウンシャツに、オフホワイトのワークジャケット、パンツはグレーベージュ。このグレーベージュのパンツが着こなしのすべてですね。
これも色数を絞った着こなしの例です。靴のベージュにいたるまで全体がベージュのグラデーションになっています。

ホワイトジャケットとベージュのチノとなると、ついネイビーのポロシャツなどあわせてみたくなります。しかしベージュの優しい雰囲気を大切にするなら、ネイビーでもギンガムチェック柄で優しく対応するのが正解。元気のいい雰囲気と今年っぽさを演出できます。チェック柄は大きくなりすぎないように注意が必要です。

淡いアースカラーのパンツの他にライトグレーのパンツもモノトーンコーデとして欠かせません。インナーは白・紺ボーダーでマリンテイストを添えます。

白・オフホワイトは、ネイビーや黒のパンツを合わせたらかなりかしこまった雰囲気になります。しかし明るくくすんだ色のパンツとあわせたらこのように、休日の気取らないお洒落な着こなしのメニューの一つになります。
 また、明るい色の上下の着こなしは、背の高くないオジサン向けのありがたいコーデでもあります。パンツを暗くして上下の濃淡をはっきりさせると背がより低くみえがちです。それより全身を分断しない淡い濃淡のほうが全体が一つのまとまりとして見せるスーツに近いイメージの着こなしです。
 ワンマイルウエアといいましたが、海外旅行、リゾートウエアとしても白は気分を盛り上げてくれる最適の色だと思います。

白ジャケット(オフホワイト含む)の着こなし その1

2013-05-29 22:19:30 | 白・オフホワイトジャケットの着こなし
 夏といえば白。白のジャケットなんて芸能人じゃないんだから持ってないよ。そういわずに、よくよくクローゼットの中をご覧ください。夏しか着られない白いウエアが結構ありますよ。そう、生成りの白、いわゆるオフホワイトも白のジャケットと同じ考え方で着こなせます。
何もない?本当にないですか?それじゃ、白のボタンダウンシャツはいかがですか?
それならあるけど、これを上着代わりに着るのは変だろうって?大丈夫です。
着丈は長すぎないですか?生地は腰がありますか。そうですか。

①白シャツを羽織る

白シャツを白シャツに見せないためには、インナーが上質なものに見える必要があります。グレーかベージュの柄の入ったvネックのカットソーが必要です。そんなのないって人は、グレーのボーダーTでもいいですけど渋い色合いのものを選ぶのがコツ。間違ってもマルチカラーのボーダーなど、子供っぽい柄は着ないでください。パジャマの上にワイシャツを着た感じに見えてしまいますから。
パンツは何色でも合うのですが、ここではあえて濃いめのオリーブグリーンをチョイス。ミリタリーテイストが白いシャツをジャケットっぽく見せてくれます。
シャツを羽織って近くのコンビニに行くってときも、インナーのカットソー、パンツの選び方ひとつで、お洒落に見えるという見本。これはマネしない手はないですね。近所の奥さんが間違いなく自分から話しかけてきますよ。

②オフホワイトのコート

ライトベージュの時にも取り上げましたけど、春から梅雨時にかけて、シャツのうえにコートを羽織る着こなしは、粋で軽快で土曜の夕方の外出とか手っ取り早い身支度として楽でよろしいです。
インナーには、変に色物を持ってこないで、オフホワイトのサマーニットでさらりとかわして、パンツもライトグレーのクリースの入ったジャージーパンツあたりが気負いがなくていい感じです。
コートが無地のオフホワイトなら、パンツにグレンチェックの柄ものを持って来てもいいでしょう。
こんな格好してどこにいくのかって?休日のワンマイルウエアですよ。今はもう暑くなってきましたが、4月5月の肌寒い日に、着込んでも夏らしさを忘れないスタイル。サマーセーターを脱いでシャツ一枚でも十分着こなせる格好だと思います。しかし、コートをジャケット代わりに着るときは、コートを脱いだときの状況も念頭におく必要があります。


ついでにライトベージュのコートの場合は、インナーはデニムシャツ、パンツは白パンで。全体を淡いトーンながら白パンでまとめて色相の差を際立てます。


カットソージャケットでもギャバジン素材であれ、テーラードカラーであれショールカラーであれ、オフホワイトのジャケットって、ついつい惹かれて買ってみるものの意外と合わせがわからないということはないですか?
ネイビーのポロシャツをあわせるとか、白いボタンダウンシャツをあわせるとか
ボーダーTとデニムシャツを重ねたインナーにしようとか思いつくけどパンツは何がいいのか案外悩むものです。
グレーがシックでいいけどなにか地味っぽい。グレンチェックのパンツなら派手目になるけど、使いまわしが効かない。茶色っぽい濃いめのベージュパンツも今一つ・・・

そういう時に、デニムの上下。

リジッドデニムにダンガリーでもいいし、色落ちデニムパンツに、色落ちデニムシャツも。インナーに白Tをのぞかせ清潔感を出すことも忘れずに。

④白ジャケット
さて、本格的に白ジャケットですけど、最初は白ポロあわせ。

上半身が平坦なのでパンツは派手なストライプパンツを。
逆にいうと、このような個性の強いパンツを穿くときは上半身を白でまとめるということです。TPO的にはリゾート気分満点。まぁ休日の自由な気分を表現するのにこれくらいの冒険はいいかもしれません。服を遊び倒すうえでは、派手なアイテムは一つだけで十分です。それを盛り立てる白ジャケ、白シャツも実は十分派手。
⑤白パーカー
白ジャケなど持ってないと言われそうなので、それでは誰でも持っている白いパーカー。

小僧たちのようにサーファーっぽくデニムにあわせないで、ダークネイビーのチノパンにあわせるとぐっと大人っぽくなり、陳腐な雰囲気も消えます。さらにインナーに着るクラフィックプリントTもグレーや黒でなく、鮮やかなコバルトブルーやサックスブルーをもってくるとインナーが青系の濃淡でまとまり、白のパーカーの存在感が増します。この着こなしもぜひトライしてみてくださいね。