:指紋⇒ウネ・畝⇒黒色⇒メラノーマ ⇔縞⇒底に色付⇒ホクロ!
メラノーマの新しい治療薬 投稿日: 2012/02/08 作成者: admin
悪性黒色腫(メラノーマ)は早期に切除すれば治癒しますが、進行して★転移が出ると有効な治療がほとんどありませんでした。
これまで唯一ある程度の効果が認められていたのは★ダカルバジンという抗がん剤ですが、それも有効率はわずかに15%程度というものでした。
しかし、最近の研究の進歩により、一昨年と昨年、進行したメラノーマに有効な★イピリミマブとベムラフェニブという2つの新しいお薬が★米国で相次いで認可されました。
前者は免疫抗体療法、後者はいわゆる分子標的薬で、いずれもダカルバジンとの比較で生存率の延長が認められています。
これらの新薬は残念ながらわが国ではまだ認可されていませんが、間もなく国内でも承認に向けた臨床試験(治験)が始まる★予定です。
なお、イピリミマブと類似したPD-1という免疫抗体療法の治験は全国の主要な大学病院皮膚科を中心にすでに始まっていいます。
薬による光線過敏症
投稿日: 2012/04/06 作成者: admin
春になり日差しが強くなると、光線過敏症の患者さんを時々診ます。これらの患者さんは、普通であれば日焼けを起こすことのない少量の紫外線で、手や顔面など露出している部位に強い炎症を起こします。
光線過敏症は色々な原因で起こりますが、最も多いのは薬の副作用によるものです。新しく3か月から半年前から処方された薬を飲んでいるうちに、春の紫外線の強くなる季節に症状が出てくるのが特徴です。
原因薬剤は多岐にわたりますが、最近では新しく発売された高血圧の薬(降圧薬)が原因の光線過敏症がしばしば見られます。これらの降圧薬にはクロロチアジドが配合されています。クロロチアジドは昔使われていたお薬で、光線過敏症の原因となることはよく知られています。他に良い降圧薬が沢山出てきたため、最近は殆ど使われることがなくなっていましたが、ここ2~3年、他の降圧薬との合剤として新薬に配合されているので注意が必要です。
光線過敏の症状は原因薬剤を中止すれば速やかに軽快します。しかし、診断が遅れ、強い過敏症状が続くと、皮膚の色素沈着と色素脱出が混じった不可逆的な醜形を残すことがあります。
降圧薬の光線過敏症
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格闘技選手の「たむし」
投稿日: 2012/02/10 作成者: admin
水虫を起こすカビの一種である白癬菌が足以外の皮膚に感染したものがいわゆる「たむし」です。「たむし」は股にできることが多いのですが、体のどの部位にもできます。「たむし」で来院する人の90%以上は水虫をもっていますので、水虫の白癬菌が自家接種で足以外の皮膚にくっついて発症するものと考えられます。つまり、普通の「たむし」はそれほど感染力の強いものではありません。
しかし、最近、感染力が非常に強い「たむし」が、柔道やレスリングなど格闘技の選手の間に広がっていて問題になっています。
これは、特殊な白癬菌である★トリコフィトン・トンズランスが原因です。トンズランスはもともと日本にはいなかった白癬菌ですが、10年以上前に海外遠征に出かけた格闘技の選手によって国内に持ち込まれたようです。トンズランスは普通の白癬菌とは異なって感染力が強いことが特徴で、体の接触が激しい格闘技の選手の間で大流行しています。また、この菌は毛に入りやすいことも特徴で、頭につくと脱毛を起こします。
治療は通常の「たむし」と同じ抗真菌剤が有効ですが、皮膚の産毛にも入り込んでいることが多いので、塗り薬だけでなく、1~2カ月★飲み薬も服用する方が確実です。