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出雲国神社めぐり

島根県東部の神社探訪記!
犬もあるけば、神社にあたる!!

川原神社

2014年05月02日 | 松江市(旧市域)

風土記:川原社
延喜式:-
雲陽誌:二社大明神
様  式:春日造変態
御祭神:伊弉諾命・伊弉册命
配祀神:奥津彦命・奥津姫命・須佐之男

   

松江市内より国道431号線を東進、新道と旧道の合流点。これより南東の岳山方面に上り、川原の上集落を過ぎてさらに奥まった最深部にひっそりと鎮座する。鳥居をくぐると二対の狛犬が眼光鋭く迎え入れ、正面に拝殿と本殿、北東奥に境内社が見える。その他、目立つ建造物はないが、拝殿と本殿それぞれ見事な龍の意匠が施されていた。

  

同社の縁起は、諸書に詳らかではない。雲陽誌川原の頁には「二社大明神 伊弉諾命・伊弉册命をまつる。社五尺四方南向、風土記に載る川原社なりと記される。『出雲風土記注論』の参照に拠れば、「・・・神主申し候処、当時二社座候に付き如此。風土記の社号は御上の落帳に相成由被申」として、川原社の由は容易に認められないようである。江戸期すでに、何某かの社が合殿にて祀られて、一方が往古の川原社であったというところであろうか。

〈境内社〉
 
本殿北東側に木造社一宇。『神国島根』に拠れば、八幡神社に誉田別命を祀る。境内入口に秋葉講中による石祠が祀られる。

〈所在地〉
島根県 松江市 川原町

参拝日:平成24年 8月17日

熊野神社(枕木町)

2014年05月01日 | 松江市(旧市域)

風土記:-
延喜式:-
雲陽誌:十二所権現
様  式:春日造変態
御祭神:伊弉册命・素戔嗚命・事解男命・速玉男命・五男三女神

   

国道431号新道を松江市内より東進、邑生町の交差点より枕木山めがけて北上、枕木集会所手前を西に曲がると境内目印の鳥居がみえる。近隣住民の運動場を兼ねた境内から、南方を見れば、中海の湖面が輝き、振り返って北方には枕木山のみることができた。社殿は正南面して立ち、入母屋の拝殿を前に、春日造の本殿が建つ。拝殿東に集参所がある他は、境内社とうはないが、本殿西側に苔むした石祠がなかばくちつつも祀られているようであった。

  

同社の縁起について『神国島根』に拠れば、古くは現在の地より八町(800m)西方に小祠をたてて祀られていたとのこと。熊野三神の他、素戔嗚命と五男三女神を合わせ祀って十二所権現と称し奉った。雲陽誌のころ既に同様に祀られたと記載あり。現在、宇を拡張して近隣の産生神として祀られている。

〈境内社〉

『神国島根』に境内社の記載なし。ただ苔むした石祠あり。

〈所在地〉
島根県 松江市 枕木町

参拝日:平成24年 8月17日

熊野神社(本庄)

2014年04月30日 | 松江市(旧市域)

風土記:-
延喜式:-
雲陽誌:熊野三所権現
様  式:春日造変態
御祭神:伊弉册命・速玉男命・事解男命

  

松江市内より河北を431号に沿って東進すると福原町のあたりから中海が見える。現在は新道が丘陵の中腹を横断する形で北東へ向かい、本庄の集落へは旧道を真東に下っていくことになった。同社は集落の中央高台に位置し、隘路を幾分分け入っていかなければならない。正面の鳥居より参道を進むと境内は高台へと進み、集落の甍越しに中海湖面の輝きを見ることができる。削平地には梁の長い切妻の拝殿、その奥には春日造の本殿が鎮座していた。この他、西側には神事にも用いられる神輿が、東側には境内社が見えた。

 

神国島根に由緒を見るに、創立は不詳も延暦三年熊野大神を紀州より勧請して氏神となす。その後、この地の先祖が夢に因んで、本庄南沖て網を曳いたところ草籠がかかった。その中には光り輝く御神体が入っており、さっそく仮殿をたて熊野大神を移奉り合祀して熊野権現と呼び称えるとのこと。また各藩主より神馬・馬具の寄進厚く、雲陽誌には競馬の文字も見られる。御幸祭には神輿か境内より海辺の御幸所に至り再度本社へ還御するするのは、上記の故事に拠るか。

〈境内社〉
 
本殿東に木造社一宇、他神輿庫あり。神国島根に拠れば天神神社に菅原道真命を祀る。

〈所在地〉
島根県 松江市 本庄町

参拝日:平成24年 8月17日

加佐奈子神社

2014年04月29日 | 松江市(旧市域)

風土記:加佐奈子社
延喜式:-
雲陽誌:加佐那志明神
様  式:大社造
御祭神:須佐之男命
合祀神:闇寵神(貴船神社)・瀬織津姫(石淵神社)・武御名方命(王子神社)

  

持田小学校東側の森の内に鎮座する社。旧431号線より小学校を目印に小道を進みたどり着くことができた。境内はさほどに広くはなく、鳥居をくぐり入ると、南面して拝殿、本殿が並び立っている。拝殿は小ぶりながらどっしりとした構えで、向拝下には見事な龍の意匠が施されていた。本殿もまた小さいながら確とした大社造りで、全体を通して重厚さを感じる社である。本殿裏には大きな石が露出しており、こちらは古墳の一部とのこと。他、北東裏手に自然石の社日碑、稲荷神社などが見られる。

  

同社の縁起は不詳。風土記島根郡の加佐奈子社とするのが一般的であり、雲陽誌の頃にも加佐那志明神と記される。出雲風土記注論に拠れば、社名の読みについて所説をしるし「かさなし」「かさこ」の例をあげている。旧持田村誌に近世の合祀の流れを見ると、明治四十一年に貴船神社を、同四十二年に石淵神社と王子神社をそれぞれ合祀するとある。その後各社の再分祀は不明につき、各社祭神を上に記す。

〈境内社〉
 
本殿北東側茂み内に木造社一宇。神国島根に拠れば稲荷神社に稲倉魂命を祀る。また本殿東に社日碑を祀る。

〈所在地〉
島根県 松江市 持田町

参拝日:平成24年 8月17日

佐水稲荷神社

2013年12月21日 | 松江市(旧市域)

風土記:-
延喜式:-
雲陽誌:-
様  式:大社造小祠
御祭神:倉稲魂命 カ

 

馬橋川と東光台団地との間にひっそりと鎮座する小社。現在では周囲も住宅地となっているが、東光台団地などが切り開かれるまでは緑多い森であったと思われる。この社の祭神、縁起は資料に見つけられなかったが、古くよりこの辺りに鎮座していたことと思われる。

〈所在地〉
島根県 松江市 東津田町

参拝日:平成24年 6月 3日