
風土記:―
延喜式:―
雲陽誌:氷川明神(素戔嗚尊)
様 式:春日造変態
御祭神:素戔嗚命




中海の北西の港町として賑わってきた本庄地区より、真北の枕木山へと延びる谷沿いに邑生町という地区がある。近年開通した国道431号線のバイパスを越え、枝葉の谷に入ると、芦畑の奥に境内を見つけることができる。内海からさほど離れていないにもかかわらず、比高は大きく底冷えした。市道より、土手をめぐって境内につくと狛犬一対に迎えられ、その奥に平成十六年に遷宮の新しい拝殿と本殿を見ることがでた。本殿後背には立派な龍の意匠も施されており、今日も厚く敬われていることがわかる。
『神国島根』に依れば、創立年代は不詳とされるも、往古よりこの辺りに社が築かれていたとされ、正徳年間までは石川大明神と呼ばれて近郷の崇敬厚く、その後享保十年に氷川神社に改称したとのこと。
〈境内社〉

本殿左に一宇。『神国島根』に依れば、八幡社に誉田別命祀る。
〈所在地〉
島根県 松江市 邑生町
参拝日:平成24年 1月21日