楽天は本拠地コボスタ宮城で行われた4月10日のオリックス戦、試合開始から強い雨が降り続くコンディションの中、終盤のピンチをしのぎ5-2で逃げ切った。 試合は楽天がケニー・レイ、オリックスがブランドン・ディクソンの先発で始まった。ディクソンは今年の開幕投手を務めたものの、今シーズンここまで勝ち星なく0勝2敗。 なんとしても勝ちたいところだったが、二回に嶋基宏にライトスタンドへ1号ソロホームランを浴びる。ディクソンは三回にも2点を追加されるが、打線が四回に2点を返し、再び1点差で試合は進んだ。 楽天は六回、七回に1点ずつ追加しリードを3点広げた。八回はライナー・クルーズをセットアップに送り出すが、もともとの制球難に加え、ぬかるむマウンドに足を取られヒットとフォアボールで1アウト満塁。中島裕之は三振に仕留めるが、バッター左のT-岡田に回ったところで、大久保博元監督はマウンドに松井裕樹を送る。 大久保監督から「三振を取ってこい」と送り出された松井。オリックスは左キラーの竹原直隆を代打に出したが、松井はフルカウントから外角低めのチェンジアップを振らせ、三振でピンチを切り抜けた。 初のイニング跨ぎとなった松井は、九回に先頭から二者連続フォアボールでピンチを招く。だが安達了一を併殺打にし、伊藤光をチェンジアップで打ち取り今シーズン3セーブ目。 激しい雨が降りしきる中での試合に勝利した楽天。引き分けを挟み連勝を3に伸ばした。本拠地コボスタ宮城での連勝にファンは「雨の中、寒かったけれど、勝ちが見れて良かったです」「雨に打たれて寒くて帰ろうかと思っていた矢先に嶋選手のホームランを間近で見る事ができ、寒さがふっとんじゃいました」「投打がかみ合ったいい試合でした!」「いい感じで噛み合ってきたように思うので、明日明後日も勝とう!」と、寒さを吹き飛ばす試合に喜んでいた。 パ・リーグで低迷が続く2チーム。いち早く浮上のきっかけを使うもは、どちらのチームか。
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