ふくと考えるネコと生活

ネコの生活・食事・健康・病気などについて。

ふくはどこからやって来た?

2008年01月22日 20時17分02秒 | 日々の生活
2008年1月22日(火)

そもそもこの子がどこで生まれ、どこで育ったのかも全く分からない。

何歳なのかも分からない。推定年齢の幅が3歳~6歳。かかりつけ病院のカルテには6歳と書かれてしまった。寿命を逆算するなんてナンセンスなことだけれど、18年生きるとして、あと15年一緒にいられるのか、12年しか一緒にいられないのかには大きな差がある。

 持ち込まれた保健所は千葉県のどこかの市。ライフボートの譲渡会の会場の資料には書いてあったような気がしたけれど、覚えていない。それが千葉県であったということだけははっきり覚えている。

 それにしても、ふくはどうやらスコティッシュ・フォールドというブランドネコらしいし、性格も非常に優しく大人しいのに、なぜに保健所なんかに行くことになってしまったのだろう?

ひょっとしてどこかで迷子になって、そのまま誰かに捕まって保健所に連れて行かれてしまったのだろうか?

あるいは、愚かなブリーダーの乱繁殖の末に生まれ、買い手がつかない年齢まで育ってしまい、さりとて繁殖用にするにはたいした毛色でもないので捨てられてしまったのか?

海外赴任が決まったエリート商社マンのうちで飼われていて、国内で引き取ってくれる人を熱心に探すでもなく、お父さんが保健所に持ち込んだのだろうか?

結婚前から飼っていた大事なネコだったのだけれど、やがて飼い主自身の子供が生まれ、その赤ん坊が動物アレルギーと分かって、姑にも「人間とネコとどっちが大切だと思ってるの!」なんて怒られて、泣く泣く保健所に連れて行かざるを得なかったのか?

ペットショップで若者が「キャー、カワイイ」とかいって、衝動的に購入したはいいけれど、その後、飽きて捨てられてしまったのか?

様々な妄想が広がっていく。

なんでふくのようなネコが捨てられなければならなかったのか・・・

 実際、ふくはかなりおっとりとした性格の女の子で、これまでに一度も咬まれたこともない、引っ掻かれたこともない、ウーッとうなられたこともない、シャーッなんてやられたこともない。
 どちらかというとちょっと珍しいくらいに温和な方だと思われる。しかし、そういった普通のネコたちにありがちな行動がないことに対してちょっと気になったこともある。

ひょっとして、虐待のような行為を受けていたか(頻繁に飼い主から怒鳴られるなども暴力とみなす)、ほとんど相手にされることもなくただ暮らしてきただけだったのかもしれない。
 ネコの頭上にいきなり手を差し出すと首をすくめることは時々あることだ。しかし、何度やってもふくは首をすくめてしまう。優しく声をかけながら手を出しても同様の反応をする。本猫の積極的な意思ではなく、期せずして反応してしまっているような気がする。

そして、撫でられているとすぐにお腹を出してしまう。本当にすぐにお腹を見せるので、まるで「降参。降参。あなたには逆らいませんから許して」って言われているような感じがすることがある。

夜寝るときにも不思議な行動を毎晩繰り返す。日中はソファーの上、絨毯の上、散らかしている洗濯物の上、キャットタワーの上などで寝ているが、夜は必ず人間のベッドの上で一緒に寝ている。
最初は、僕の布団の中に入ってくる。そして、腕枕で10分ほどうたたねをしたあとに布団から出て行って、ベッドのほかの場所で寝始める。このことは以前にもこのブログ中に書いたことがあるのだが、この間もずっと変わっていない。まるで何かの儀式みたいなのである。一緒に寝ていると前の飼い主に「出て行け!」って言われたのかな。

考えすぎかもしれない。

まだ、我が家にふくが来てくれてからわずか1ヶ月半が過ぎただけである。あまり気を使わないように、そして気を使わせないように仲良く暮らしていきたいと思う。もっと遠慮せずに我々夫婦に声をかけてくれるようになって欲しいと願う。

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ネコの理髪師

2008年01月22日 20時04分46秒 | 日々の生活
2008年1月22日(火)

実は最高のネタがある。カメラなどで映像に捕らえてから、連続写真を交えてご紹介したかったのだが、我慢できなくなってしまった。

 うちのネコ、人間の毛づくろいをするのだ。自分自身にしているのと同じようにしてくれる。
ソファーにもたれているとき、ベッドで寝ているとき、おもむろに人の頭上にやって来てマッサージ屋を開業する。まずは、髪の毛を数本ずつ束にし、口にくわえて根本のほうから引っ張りあげるようにほぐす。そして、ほぐしながら時折、ペッペッと唾を飛ばすようにして髪の毛に絡める。おそらく解きほぐす潤滑油的な働きとコーティング作用などがあるのだろう。
魚や肉を食べたあとのペッペッはちょっと勘弁してもらいたい・・・
でも、好意でやってくれていることなので、僕も奥さんもこの作業中は決して何も言わないようにしている。

ペッペッ、モグモグモグ、スーっと毛づくろいは進んでいく。

 けれども、どういうわけかだんだん興奮してくるようで、そのうち人の頭を両前足で抱えるように掴みはじめ、さらに興奮が高まると、その両手で頭をペタペタとたたき始めるのである。美容師さんが髪にリキッドウォーターをふりかけ、パンパンパーンと手でやるように。
機嫌が良いときは頭皮のケアもしてくれる。頭髪だけではなく、頭皮部分に直接歯をあてて、カジカジカジと刺激を与える。

毎日ではないが週に一度くらい、このようにしてネコのマッサージ屋が開業されている。
もし、我が家にビデオカメラがあって、このふくのマッサージを詳細に記録することが出来たら、ズームイン朝の面白動物ビデオに紹介されるかもしれない。

しかし、いまだにその様子をカメラに収めることができていない。だって、いつ始まるか分からないんだもん。

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『チカ』

2008年01月22日 13時14分14秒 | 食事と栄養
2008年1月21日(月)

 チカというワカサギに良く似たキュウリウオ科の魚がいる。ちょうど、今頃が旬で、東北地方以北でよく獲れるそうだ。見かけは、本当にワカサギそのもので、見分けがつかない。

僕がまだ学生の頃、ロシアのある都市に留学していたことがある。その町ではシーズンになるとキュウリウオがたくさん獲れ、鉄道駅に行くまでの道の両脇にずらっとキュウリウオ屋さんが軒を連ねていた。
キュウリウオというのは、本当にキュウリのような香りがする魚で、駅に続く道は見た目には魚がたくさん並んでいるだけなのに、むせかえるようなキュウリの香りで充満していた。

とても不思議な気持ちになったのを今でも覚えている。

匂いや音というのは、記憶を甦らせる。普段は心にも留めていないようなことも、ちょっと匂いを嗅いだだけで一瞬にして甦る。
子供の頃、いつも一緒に抱いて寝ていたクマのぬいぐるみに染み付いた匂い、初めて海外の空港に降り立ったときの独特な異国の匂いなど、僕の場合は懐かしい記憶を匂いで思い出すことが多い。

とっても美味しい高級料亭に連れて行ってもらって食べた料理の味などはすっかり忘れてしまっている。美味しかったという記憶だけが情報として残り、友人などには「是非行くといいよ」などとは言うものの、鮮明に味を記憶しているわけでもない。

あ、また随分と脱線を・・・

えー、とういうわけで、そのワカサギ似のチカを近所の西友にて12匹120円で購入した。体調はどれも10センチくらい。
早速、それを小鍋で煮て、まるごとお皿に盛り付ける。ひとつ試しに自分でも食べてみたが、頭ごと食べても問題なさそうだった。味も悪くない。小骨も頭もそれほど固くない。カルシウムのためだと思って食べてくれ。

わりと何でも好き嫌いなく食べてくれるふく坊なので、心配はしなかったがちょっと匂いを嗅いでから食べ始めた。頭からかじりついて、しっぽまで全て食べてくれた。毎日あげるわけではないけれど、たまにはこういう食事もいいだろう。

これでまたひとつふくの食事のバリエーションが増えた。

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