2008年1月07日(月)
今日は感想文を書いてみる。
本は『ネコに手作りごはん』(著者:須崎恭彦/ブロンズ新社)。
この本は以前から気になっていたもので、いつか読もうと思ってはいたが、先代ネコの腎不全の看病があったので正直それどころではなかった。その先代ネコにも手作り食を2回くらい試したみたことがあったけれど、いずれもあえなく撃沈。ほとんど食べてくれなかった。
その前に、先代ネコのシマと現在のふくろうが食べているごはんは、『日本ペットフード株式会社のミオコンボ・デリパック8歳以上 マグロ白身とササミ』であることを紹介したい。
このフードは、腎不全のシマの弱った腎臓に少しでも優しいものを選びたかったのでたどり着いたものだ。このフード自体は処方食でもなんでもない。処方食はもちろん色々と試した。ヒルズコルゲートのものは全くダメだった。A/D、K/D、G/D、K/Dには粗引きチキンもあったがこれも食べなかった。おそらく匂いがきついのと食感がベニャっとしているのがダメだったように感じた。ドライ、ウエット、パウチなども試した。ウォルサムもスペシフィックもユーカヌバもアイムスも・・・
結局、食べてくれたのは処方食ではウォルサムのドライで『腎臓サポート』というものだけ。他に食べるのは、このミオコンボだけであった。もっと正確にいうと、ミオコンボの8歳以上マグロ白身とササミだけ。
ミオコンボが他の食餌に比べてずば抜けて優れているということではない。単にシマと相性が良かったのだと思う。
8歳以上用の食餌とはいえ、たいした工夫はない。パッケージ表面には、「ほぐしてあるから消化が良くて食べやすい。低脂肪。」と書かれているくらいである。ほぐすのなんて誰だってできる。ほぐしてあるから消化が良いってのもなんだかさっぱり分からない。どうせ、胃袋に落ちるときには、咀嚼されたものが落ちていくのだ。低脂肪というのもどうってことない程度。
ところがシマはこれしか食べなかった。なんでこれを好んだのだろう?
原料は、マグロ白身、若鶏ササミ、食物繊維、グルコサミン、ビタミンA、ビタミンEとしか書いていない。それ以外のものは入っていないのではなく、単に詳細を書きはばかっているか、書いていないだけだろう。
ひとつ言えることがある。
人間が食べても美味しかった。僕が試した中で一番美味しかった。他の缶詰もレトルトパックもシマに与える前に、必ず僕が食べてからあげた。人間の味覚とネコの味覚は同一ではないことは分かっている。ネコは甘味を感じるみらいが少ないか全くないらしいし、要求される栄養素も異なる。でも、美味しかった。
ミオコンボは内容物がシンプルだ。パックから押し出してみると、マグロとササミしか入っていないみたいに見える。これにビタミンや必要な脂肪酸などを添加したのだろう。
これなら作れるかもしれないと思った。いや、簡単に作れると思った。人間が食べるためのササミとマグロを買って自宅で炊けばいいのだ。ペットフードのクオリティーは低い。マグロもササミも人間向けには出荷できないものばかりだろう。だから、それを人間用の食材で作れば、きっと喜んで食べてくれるに違いない。
ところが全く食べなかった。作ったものは、刺身マグロとササミを鍋で煮て、ほぐしたもの。
でも、匂いをかいで、ちょっと舐めただけで拒否された・・・
材料は申し分ないのに。調理方法がいけなかったのか?もっと色々と添加したほうが良かったのか?
腎不全のネコだったので、とにかく栄養を取らせなければならなかった。我慢比べをしたり、実験をしている暇はなかった。生死にかかわる。
従って、結局、またミオコンボに戻したのだ。ミオコンボは食べてくれた。
それから、他の方々の手作り食のブログやサイトも参考にさせてもらった。まじめな人は、自分のネコの養分要求量を計算し、カロリー計算はもちろんのこと、タンパク質コントロール、ビタミン、タウリンなどのサプリメントの添加、にんじんやブロッコリー、キャベツ、穀物などもフードプロセッサーで混ぜ合わせて上手に作っていた。そうか、ネコの手作りご飯といっても、なかなか学がいることなのかもしれない。
そういうものがあるならば是非勉強したいと思ったわけなのである。
あ、本の感想文を書こうと思ったのに、勉強のきっかけだけで終わってしまった。
(つづく)
今日は感想文を書いてみる。
本は『ネコに手作りごはん』(著者:須崎恭彦/ブロンズ新社)。
この本は以前から気になっていたもので、いつか読もうと思ってはいたが、先代ネコの腎不全の看病があったので正直それどころではなかった。その先代ネコにも手作り食を2回くらい試したみたことがあったけれど、いずれもあえなく撃沈。ほとんど食べてくれなかった。
その前に、先代ネコのシマと現在のふくろうが食べているごはんは、『日本ペットフード株式会社のミオコンボ・デリパック8歳以上 マグロ白身とササミ』であることを紹介したい。
このフードは、腎不全のシマの弱った腎臓に少しでも優しいものを選びたかったのでたどり着いたものだ。このフード自体は処方食でもなんでもない。処方食はもちろん色々と試した。ヒルズコルゲートのものは全くダメだった。A/D、K/D、G/D、K/Dには粗引きチキンもあったがこれも食べなかった。おそらく匂いがきついのと食感がベニャっとしているのがダメだったように感じた。ドライ、ウエット、パウチなども試した。ウォルサムもスペシフィックもユーカヌバもアイムスも・・・
結局、食べてくれたのは処方食ではウォルサムのドライで『腎臓サポート』というものだけ。他に食べるのは、このミオコンボだけであった。もっと正確にいうと、ミオコンボの8歳以上マグロ白身とササミだけ。
ミオコンボが他の食餌に比べてずば抜けて優れているということではない。単にシマと相性が良かったのだと思う。
8歳以上用の食餌とはいえ、たいした工夫はない。パッケージ表面には、「ほぐしてあるから消化が良くて食べやすい。低脂肪。」と書かれているくらいである。ほぐすのなんて誰だってできる。ほぐしてあるから消化が良いってのもなんだかさっぱり分からない。どうせ、胃袋に落ちるときには、咀嚼されたものが落ちていくのだ。低脂肪というのもどうってことない程度。
ところがシマはこれしか食べなかった。なんでこれを好んだのだろう?
原料は、マグロ白身、若鶏ササミ、食物繊維、グルコサミン、ビタミンA、ビタミンEとしか書いていない。それ以外のものは入っていないのではなく、単に詳細を書きはばかっているか、書いていないだけだろう。
ひとつ言えることがある。
人間が食べても美味しかった。僕が試した中で一番美味しかった。他の缶詰もレトルトパックもシマに与える前に、必ず僕が食べてからあげた。人間の味覚とネコの味覚は同一ではないことは分かっている。ネコは甘味を感じるみらいが少ないか全くないらしいし、要求される栄養素も異なる。でも、美味しかった。
ミオコンボは内容物がシンプルだ。パックから押し出してみると、マグロとササミしか入っていないみたいに見える。これにビタミンや必要な脂肪酸などを添加したのだろう。
これなら作れるかもしれないと思った。いや、簡単に作れると思った。人間が食べるためのササミとマグロを買って自宅で炊けばいいのだ。ペットフードのクオリティーは低い。マグロもササミも人間向けには出荷できないものばかりだろう。だから、それを人間用の食材で作れば、きっと喜んで食べてくれるに違いない。
ところが全く食べなかった。作ったものは、刺身マグロとササミを鍋で煮て、ほぐしたもの。
でも、匂いをかいで、ちょっと舐めただけで拒否された・・・
材料は申し分ないのに。調理方法がいけなかったのか?もっと色々と添加したほうが良かったのか?
腎不全のネコだったので、とにかく栄養を取らせなければならなかった。我慢比べをしたり、実験をしている暇はなかった。生死にかかわる。
従って、結局、またミオコンボに戻したのだ。ミオコンボは食べてくれた。
それから、他の方々の手作り食のブログやサイトも参考にさせてもらった。まじめな人は、自分のネコの養分要求量を計算し、カロリー計算はもちろんのこと、タンパク質コントロール、ビタミン、タウリンなどのサプリメントの添加、にんじんやブロッコリー、キャベツ、穀物などもフードプロセッサーで混ぜ合わせて上手に作っていた。そうか、ネコの手作りご飯といっても、なかなか学がいることなのかもしれない。
そういうものがあるならば是非勉強したいと思ったわけなのである。
あ、本の感想文を書こうと思ったのに、勉強のきっかけだけで終わってしまった。
(つづく)