呆老冷水録-Don’t be silly Grand'pa

80すぎたら横と後ろだけ見て過ごそうか!

A Media Luz

2008年10月04日 | 音楽(歌)
秋めいてくるとやはり音楽・・・と連想が進み、久しぶりにふとタンゴの名曲A Media Luzを思い出しました。
カルロス・セサル・レンシ作詞、エドガルド・ドナート作曲のこの曲は、「淡き火影」とか「淡き光に」という日本語の題名で知られタンゴファンでなくても殆どの人は聞いた事があるんじゃないでしょうか。
(ちょっとダサいが階名で書くと・・♪ソミドミシラ ソミドミラソ・・・っていう出だしのアノ曲ですヨ!!)

メロディだけ聞いているとむしろ可憐な感じさえするが、歌詞はコリエンテス街というブエノスアイレスの繁華街にある娼婦宿を歌ったもので70に手が届く年になった今でこそ、かなり色っぽいオトナの歌詞も「アルゼンチンタンゴらしい名曲ですな~」などと言っても抵抗なく受け入れて貰えそうなのは喜ぶべきことなのかどうか・・・・??
スペイン語のベンキョウのためには原詩を公開しているサイトを見ていただけば良いが、ご参考までに往年のタンゴの名解説者『高山正彦氏』の訳詩をご紹介しましょう・・・


コリエンテス街348番地
三階へエレベータで。
門番も居ませんし近所隣の人目もありません
部屋の中にはカクテルと恋が待っています。
素晴らしいモザイクの床。
ピアノにクッションにナイトテーブル。電話機。
そしてすすり泣く蓄音機・・・


フンカル局1224番
お電話はご遠慮なく。
午後にはお茶にビスケット   
夜はタンゴと色模様。
日曜日はお茶とダンス。
そして月曜日はひとりぼっち
部屋の中にはクッションと寝椅子・・


1959年当時の高山氏は
「繰り返し部分の歌詞はモットお行儀が悪い」とか
「素人の若いお嬢さんが口ずさんだりすると少し具合が悪い」
などと変に生マジメに解説しておられるが、

私の迷訳で続けさせてもらえば
一番の最後、蓄音機・・・のくだりはそのあとに
「蓄音機が古いタンゴをむせび泣き、陶製のネコは恋鳴きをしない・・」ってな文言が続き、
2番の歌詞の最後にもベルベットとかコカ(飲み物)などの名詞が続くだけで変にカングって訳して見てがっかり!・・・ですワ!

むしろ人物をマッタク登場させずに妖しい雰囲気を十分に伝える実に洒落たうまい詩だと思いませんカイ!!
秋の夜長、あらためてじっくり聞いて見ては如何でしょう??
(08年10月記)


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2 コメント

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秋の夜長のタンゴ (高塚息子@井宮町)
2008-10-10 22:32:21
ご無沙汰しています。毎回、拝見させて頂いています。


アルゼンチンタンゴ、良いですねぇ。特に、バンドネオン。

1959年と言えば、普段好んで聴いて、演奏しているJAZZの

まっただ中の年で、ちょいと驚きました。


一度、父を連れて行こうと画策していますが、なかなか時間が

合わず、計画進行中状態です。

また親子共々、遊んで頂きたいので宜しくお願いいたします。
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コメント多謝 (OJ)
2008-10-11 10:11:04
こちらこそご無沙汰陳謝。
そういえば父上はギターが得意でしたね~
ラテンや裕次郎モノを良く聞かせて戴きました。
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