呆老冷水録-Don’t be silly Grand'pa

80すぎたら横と後ろだけ見て過ごそうか!

中馬のおひなさま

2005年02月26日 | 遠近旅録-国内/近郊
奥三河の足助町ではこの時期「中馬のお雛様」と称して街道沿いの店々が寒いのに門戸を開け放ち、所有する雛人形を思い思いに飾って公開しています。 雛人形は特に贅を凝らしたと言うすごいものではないが、中には年代ものもあり、土雛も混じって素朴な山村の風情が漂い、好感が持てるものばかりでした。 春はカタクリの花や新緑、夏は蛍や鮎、秋はもみじの名所(香嵐渓)として休日ともなれば名古屋、岡崎あたりから観光客が押 . . . 本文を読む

ローマの乞食

2005年02月24日 | 遠近旅録-外国
ローマの揺れる地下鉄の中で足の悪い人が片手に杖、片手にヒシャげた紙コップを持ってよろけながら金をネダッテ歩いていた逞しさ?には驚きました。 その翌日の昼時、外国に来たからには街のテラスで休憩を…と女房と二人でビールを飲みながら注文したパスタを待っていたら、紙コップを持ったおばあさんが何かつぶやきながらヨロヨロとテーブルの傍に来てなかなか帰らなかったことがありました。早めに帰って欲しいと女房が小銭 . . . 本文を読む

枯松神社  

2005年02月22日 | 遠近旅録-国内/近郊
「神社」といっても祀られているのはキリシタンのバテレンとか! 初孫に会いに九州へ行った機会に長崎外海(そとめ)町の黒崎教会からちょっと山に入り、10分余り歩いた林の中に隠れキリシタンが伝教師を密かに祭ったと言う神社?があると聞き見に行きました。 今は少し歩けば近くに民家もあるが、当時は目立たぬ山の中、祠の扉は閉め切ってあり中は分からないが、貧しい隠れキリシタン達が夜な夜な密かに殉教した宣教師達の . . . 本文を読む

ロンドン塔の和式甲冑

2005年02月09日 | 遠近旅録-外国
出張でロンドンへ行ったとき、半日観光のバスでロンドン塔(Tower of London)も見物したが、そのときのガイドは「喋っているうちに自分の説明に酔うタイプ」の女性だったらしく、入ったのは宝物館だけで、あとは庭で下らぬ(といっても理解できたのは半分程度!)説明ばかりベラベラ喋り、武器庫などには入れなかったのが不満で後日再び一人で地下鉄に乗って出かけました。 明治の岩倉使節団もここを訪れ、古い . . . 本文を読む

投入堂

2005年02月05日 | 遠近旅録-国内/近郊
役の行者(えんのぎょうじゃ:奈良時代の修験者)が投げ入れて作ったといわれる投入堂は日本の名所旧跡の中でも異色の魅力があります。 もう昔のことだが、鳥取三朝温泉の東方約5キロばかりの山中にある三徳山三仏寺という修験道のお寺(投入堂はその奥の院)まで車で出かけました。険しい山の上とて駐車場で靴も服装も登山スタイルに替え、寺務所で入山料(当時300円)を払って記帳し、六根清浄と書かれたたすきを借り、係 . . . 本文を読む