呆老冷水録-Don’t be silly Grand'pa

80すぎたら横と後ろだけ見て過ごそうか!

第九

2008年12月17日 | 音楽(歌)
言わずと知れたベートーベンの交響曲だが、今やわが国の年末に欠かすことの出来ない行事の一つになってますね~
普段クラシックをあまり聞かない人でも年末の第九だけは・・・と言うケースもあったり、素人ながら毎年この演奏に参加することを生きがいのひとつとしている人達もケッコウいます。全国の第九マニアは中高年に多いようだが、半年あまり前から練習にもせっせと通い、当日は晴れ姿で第3楽章からステージに並んだ後も第4楽章の出番がくるまで直立不動で辛抱強く待っているのには感心します。もっともご本人たちにとってはステージで待つワクワク感がタマラなかったり、気持ちを高揚させる大事な助走プロセスとして大相撲の仕切りみたいな効果があるのかもしれません。
そして先日久しぶりにそれを(全楽章70分)視聴する機会がありました。

以下非音楽的呆老雑感・・・・

(1)大きなお世話
慣れぬ薄物が寒かったのか市民コーラスメンバのご婦人の一人がステージでクシャミをしてました。クシャミは出そうになった時鼻の下を指で押さえると止まるンデスよ~

(2)晴れ姿
第四楽章の終盤、聴衆が待ちに待っている歓喜の歌のイントロをコントラバスが厳そかに弾きだすのってカッコイイですヨね~ 期待が高まりますね~
普段地味な楽器だけに5人の演奏者たちもあの場面ではすごく気合が入ってました。
それとティンパニーも一人で大活躍デシタな~!

(3)歌の内容は??
誰の言か忘れたが「フランス語は恋人と話す言葉。スペイン語は神と話す言葉。ドイツ語は馬と話す言葉」なんだそうだが、市民コーラス団の前に並んだプロのソリスト達のドイツ語の喧嘩みたいな四重唱を聞いてるとホントにそんな気がします。

(4)迫力
ベートーベン(交響曲)は何といっても迫力!中でも第九は出色です。
大正時代に徳島で捕虜収容所のドイツ人捕虜たちが演奏したのがわが国の第九の初演だそうだが、初めて聞いた人たちはあの迫力に度肝を抜かれたに違いありません。虜囚の身でありながらこういうド迫力の曲を堂々と誇らしげに演ずるドイツ人気質と西洋文化に感嘆と畏怖を感じ、一挙にドイツファンが増えたのでしょう。
単純ですからね~わが民族は・・・・(エッ!お前もだって??

(5)連想
そして歴史上日本人が西洋文化のド迫力に度肝を抜かれた事例を数え上げてしまいました・・・・
わが小心民族はその都度大いに狼狽し、その後の言動がコロっと変わりましたよね~
①種子島 ②黒船 ③原爆 そして④進駐軍とアメリカ文化    (08年12月記)

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