呆老冷水録-Don’t be silly Grand'pa

80すぎたら横と後ろだけ見て過ごそうか!

さらば名古屋弁

2005年06月24日 | 暮らしの雑事
名古屋暮らし43年の私の実感だが、最近あの忌まわしい名古屋弁は名古屋市内ではまず聞かなくなり、かなり出来の悪そうな学生達でもよそと余り変わらぬ日本語(これはこれで決して感心しないが)をしゃべるようになった事は非常に喜ばしいことです。
モウ21世紀ですからね~

そもそも名古屋弁の問題点は「方言」や「アクセント」と言った単語レベルの話ではなく、語尾を平べったくする音感の下品さと素っ頓狂な会話口調(イントネーション)の滑稽さにあり、このため明治以後多くの日本人が、名古屋弁→ひょうきん→滑稽→粗野→田舎モン→軽率→派手な婚礼→無教養 と言う固定観念を持ってしまい100年以上もの間名古屋人は不当にバカにされ、ずいぶん損をして来たのです。
例えばド派手な婚礼は、田舎なら日本各地どこにもあるのに名古屋だけが別格に扱われるのは、まさに滑稽な名古屋弁との相乗効果で喜劇性が一層強まり、「嘲笑」の材料としてモッテコイだからに決まっています。
サラリーマンの多くはあの名古屋弁が嫌で名古屋勤務を嫌うんですよ!特に子持ちはね・・・よそから移住した我々も一応名古屋人だから、旅先では「娘さんお嫁に出すの大変ですね~」とか「お客さん名古屋弁使いませんね」などと言われ、返事に困ったもんです。しかし、最近では多分この地域が経済的に一番元気だとか、名古屋嬢ファッションや名古屋めしが世間の耳目を集めている上に、万博や新空港などで名古屋人の中にグローバル化志向とともに100年来のコンプレックスを払拭したい気持ちが育って来たのは無理もないことで、万博で各地から人が集まる今こそ、あの悪名高い「名古屋弁」はもはや絶滅状態で、お笑いのネタとしても既に賞味期限切れであることを日本中の人々に確かめて貰い、「積年の恥」を雪ぐ絶好のチャンスだと思いませんか?

明治政府は伝統の「ちょんまげ」が先進諸国からバカにされると直ちに断髪令を出して日本の国際的地位向上を図り、不平等条約改正に成功したが、あの時「名古屋弁廃止令」も出してくれていたら名古屋はとっくに日本の首都になっていたんじゃないかという気さえします。
間違っても万博の催し物などでウケようと名古屋弁を使っちゃダメですよ~!(2005年6月記)
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(後日補足)
(1)native名古屋人は「本来名古屋弁はおっとりした上品な言葉なのだ」と仕切りにおっしゃるが率直なところワタシャ今までその御本人も含め、上品な名古屋弁なんて一度も聴いたことありませんワイ。
(2)事もあろうに4年後の2009年の選挙で当選した市長は「標準語が喋れないお方」デシタ!!
いわば生き残りのシーラカンスみたいなもんだが、あそこまでシブトイと流石のワタシも・・・「ま~ ワヤだがネ!!」



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