ホテル川久は、天皇や皇室がお泊りになったという老舗旅館を母体として、
1989年に2代目社長と、社長の妹であるマダム・ホリの意向で全面建て替えられたホテルです。
数か月前、空から見て「あのハウステンボスみたいな所は何?」と思っていたのが、このホテル川久でした。
そのハウステンボスかホグワーツかと思ったお城のような建築は、贅と世界の技術を結集して400億円かけて築き上げられたものでした。 まさしく建築美術館。
ホテル内・川久ミュージアムは宿泊しなくても、1000円で見学ができます。
14時と16時には、ガイドツアーもあります。
私たちはさんざんユーチューブを見ていたので、そう説明もいらないと参加しなかったのですが、
いただいたパンフを見て後で後悔しました。 なんとインぺリアラウンジにはダリの立体造形もあったのです。
見逃しました。 アートラウンジの陶板の壁のだまし絵もどれかわからず。。。
なので、ガイドツアーはおすすめですね。
まずは、ホール。 黄金の天井ドームにローマンモザイクの床、1本1億というマーブル模様の柱はあまりにも有名ですね。
ベネチアのサンマルコ寺院の天井を思い起こさせるドームですが、5cm角の金箔を世界一の職人さん(フランス人)が1枚づつ手作業で19万枚貼りつけたものだそうです。 気が遠くなる。。。。
どやって貼り付けたのでしょうか? と首が痛くなるほど見上げて考えてしまいました。
かのミケランジェロはシスティーナ礼拝堂の天井画を描くときには、2帖ほどの広さのたかーい脚立ベットのようなものを作って、その上に寝るようにして天井に向かって描いたとか。
早朝のホールはこんな感じ。 時間によって雰囲気が違います。 クリスマスシーズンは蝋燭が灯るそう。
ますます、サンマルコ寺院ちっく。
1本1億で有名な柱は、大理石のような模様を出す技術習得のために、日本の職人さんがドイツまで出かけて手掛けたもの。
蒼い円形の列柱は世界でも「ここ」だけだそうです。
ピアッツァアルメニーナの規模以上か?と思うほどの床のモザイク細工も、イタリアから職人集団が来て仕上げたそう。
川久のシンボルマークのウサギは、幅6m高さ5m、イギリス人彫刻家バリー・フラナガンの作品。
ウサギ年にここに来たのも、縁起がいいかも。
廊下の途中にあるスペース
ブタペストのブタ側のヒルトンホテルから、ペスト側の国会議事堂の眺めを思い出す。
ここには書ききれないほどの素敵でおしゃれな空間があるので、ぜひ一度行かれてみるのをおすすめします。
料金は、シーズンによって変動制のようですが、私たちが利用したロイヤルスイート(平日)は、1泊2名、2食付きで54000円でした。
さて、食事「王様のブッフェ」は、また別の記事で紹介します。