300室に設置され、ホテルの情報を提供するタブレット「イータブ・プラス」
ホテルの部屋に宿泊者への案内やレストランの情報などを伝えるタブレット端末を設置する動きが広がっている。
恩納村のカフーリゾートフチャクコンド・ホテル(荒井達也総支配人)は4月、300室にタブレットを導入した。顧客向けの情報を電子化して、情報をいち早く届けるとともに紙資料にかかるコストを削減する。紙資料がないことで“高級感”も演出できるという。今後は、チェックアウト後に従業員がタブレットで部屋の清掃が終了したかなど状態を管理して、業務効率化につなげることも検討されている。
タブレットは通信インフラ事業を展開するミライト(東京)が開発した。全国22ホテルのうち、県内5ホテルが導入している。
タブレットは紙より情報の更新が簡単にでき、リアルタイムの情報を届けられる。以前は定期的な冊子やちらしの作成などで時間を要した。
荒井総支配人は「良い情報があれば今日から出せる。紙がなくなれば部屋がラグジュアリーになる」と語る。
タブレット設置後、宿泊者アンケートの回答数も増加した。導入前は月300件だったが、導入後の6月は2・7倍の800件になった。回答は即座にホテル側に送信され、客の不満や要望を滞在中に対応できるという。
客の退室後は従業員用の画面に切り替え、部屋の状態を管理。清掃する部屋を把握し、素早い指示につなげる。荒井総支配人は「ゲストのためだけでなく、従業員の生産性も高められる」と話した。
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