沖縄の“県蝶”にふさわしい種は? 県蝶制定「はーべーる総選挙」(主催・沖縄県の蝶制定県民の会、琉球新報社、共催・医療法人陽心会)への参加を促そうと2日、県の蝶制定県民の会の会員が那覇市のパレットくもじ前広場で街頭活動を実施した。県民の会の大城安弘会長らは通行する人々に「清き一票を」などと声掛けしながら、投票を呼び掛けた。
総選挙は沖縄の自然保護や生物多様性のシンボルとして“県蝶”を制定しようと、県民の会を中心に実施。市民に(1)オオゴマダラ(2)コノハチョウ(3)ツマベニチョウ(4)フタオチョウ(5)リュウキュウアサギマダラ-の5候補の中から県蝶にふさわしい“イチオシ”を選んでもらう。
コノハチョウに一票を投じた儀間千恵子さん(72)=那覇市=は「きれいだし、希少性も高い」と理由を説明。大城会長は「沖縄は『チョウ王国』だ。ぜひ総選挙を成功させ、県蝶制定を実現したい」と意気込んだ。
投票は20日まで。はがき、ウェブ、ファクスで受け付ける。問い合わせは事務局(電話)098(865)5255(琉球新報社読者事業局内)。
オオゴマダラ
国内最大級の蝶で、沖縄に多く生息する。
優雅に飛行する姿から「南の島の貴婦人」とも称される。
コノハチョウ
羽の表は光沢のある青紫色。裏側は茶褐色で枯れ葉を擬態している。
1968年に県天然記念物に指定された。
ツマベニチョウ
奄美諸島から八重山諸島に生息。
前羽の先端が鮮やかな赤色をしていることからツマベニ(端紅)と呼ばれる。
フタオチョウ
国内では沖縄島のみに生息。1969年に県天然記念物に指定。
後ろ羽に2対の尾状突起がある。
リュウキュウアサギマダラ
南西諸島以南に分布。黒地に淡い青の模様が入った羽が特徴。
集団で固まって越冬する習性がある。
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