第69回沖展で、来場者がお気に入りの作品に投票し上位3作品を選ぶ「みんなの1点賞」が30日、決まった。東光二さん(61)=八重瀬町=の絵画入選作「シダの生ける杜・比地川」、大城清久さん(64)=南城市=の彫刻・準会員賞作「サワグナ サワガニ 土俵入り」、当真裕爾(ゆうじ)さん(30)=沖縄市=の陶芸・沖展賞作「風神 雷神」の3作品。
みんなの1点賞は来場者の参加企画として初めて実施。開幕初日から29日までの12日間で7994票が集まり、来場者の5割が投票した。
日本トランスオーシャン航空(JTA)が企画協力し、選ばれた3作家にはJTA国内就航路線の往復航空券を贈る。投票者プレゼントの抽選もあり、53人に協賛各社や沖展会員提供の豪華記念品が当たった。
家族で芸術満喫、中国からも視察 沖展2日まで
ガラス細工に興味があるという高江洲朝裕さん(31)=うるま市=は長女の楓(かえで)ちゃん(3)と琉球ガラスや陶器を中心に見て回った。楓ちゃんは「シーサーがよかった」と話した。
この日は中国山東省にある山東美術館の主任(副館長級)で、中国画家の徐康さん(56)が視察で訪れた。書道や絵画、彫刻など約800点を見て回った。
徐さんは「ジャンルも幅広く内容がよかった。来場者の投票で優秀作品を決めるイベントもあり、芸術家だけでなく県民に広く愛されていることがわかった。私たちの美術館でもやってみたい」と話した。
観覧は午前10時から午後6時(最終日は午後5時まで)。
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