本部町の沖縄美ら海水族館のサメ展示水槽「危険ザメの海」で23日正午ごろから午後4時ごろまでの間に、イタチザメが出産した。
イタチザメは熱帯から温帯に分布し、飼育下での出産は世界初。生まれた子ザメは約30匹で、全長は60~80センチ。子ザメの誕生を来場者が拍手と歓声で祝った。
出産したイタチザメは読谷村の沖合で定置網に掛かり、1日に美ら海水族館が飼育を開始した。その時点で妊娠しており、腹部に膨らみが確認できたという。複数のサメが泳ぐ水槽で出産したため、子ザメは安全のためにバックヤードにある予備水槽に移されると、元気に泳ぎ回った。
出産中は同施設内でも「世界初」と場内アナウンスが流れ、水槽の前には多くの人だかりができた。
美ら島水族館の広報企画担当の金子篤史さん(40)は「サメの知名度は高いが、生態は知られていないことが多い。飼育を通して、その謎を解明することが水族館の一つの役割だと考えている」と話した。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます