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沖縄県悲願の国際路線が就航 那覇-シンガポール便、17日からジェットスター・アジア週3往復

2017-11-17 09:41:48 | ニュース

握手するルイ・タックユー駐日シンガポール大使(左)と沖縄県の翁長雄志知事=16日、県庁

沖縄・那覇空港とシンガポール・チャンギ国際空港との初の定期直行便が17日に就航する。就航式典に参加するため16日に来県したルイ・タックユー駐日シンガポール大使が沖縄県庁に翁長雄志知事を訪ね「沖縄の可能性を大変評価している」と路線開通を契機とした交流の促進に期待した。翁長知事は「日本とシンガポールの結節点として、互いにウィンウィン(相互利益)の交流を築ける」と観光にとどまらない関係構築に意欲を示した。

シンガポールとの直行便は期間限定のチャーター便はあったが、定期便は初めて。シンガポールの格安航空会社(LCC)のジェットスター・アジア航空が月、金、日曜の週3往復で運航し、週末を利用した沖縄への旅行需要を狙う。


国際金融都市として発展を遂げ、東南アジアのハブ空港を抱えるシンガポールとの路線開通は、県にとっても悲願だった。2014年3月に県はチャンギ空港グループとの間で、航空ネットワークの強化などに向けた相互協力連携協定を締結した。

翁長知事が就任後の15年には県シンガポール事務所を開設し、知事がジェットスター社などを訪れ路線就航を要請していた。

面談でルイ大使は「ジェットスターの調査で、新しい旅行先として沖縄が一番の人気だった。路線開通はマレーシアやインドネシアにとっても便利になる」と、世界的リゾート地として沖縄の認知が高まっていることを紹介した。

さらに「沖縄には長寿や健康で学ぶところがある。科学技術大学院大学も世界的に有名になっており、科学技術の分野でさらに協力を深められる」と語った。

翁長知事は「那覇空港は貨物の集積を増やしており、観光だけでなく物流でもつながりが太くなる。沖縄を経由して、シンガポールから日本へ、日本からシンガポールへと人や物の流れを生み出したい」と強調した。

県はチャンギ空港を中継地として、欧州やオーストラリアからの入域客増につながることを想定している。嘉手苅孝夫県文化観光スポーツ部長は「10年前は定期就航を要望しても『中継ぎの効率が悪い』と断られていた。シンガポールとつながり、背後にある欧州やオーストラリアへのプロモーションを強化する」と意気込んだ。


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